爆発マニアか? ビジネス目的か?…爆発実験を数十回繰り返した男に懲役3年の実刑判決=北京

北京市第三中級法院(裁判所)は19日、2016年8月から17年4月にかけて同市順義区内で爆発を40-50回繰り返した31歳の男を被告とする裁判で、一審の懲役3年の判決を支持すると言い渡した。中国は二審制で男への実刑判決が確定した。
男は2016年8月から17年4月にかけて、北京市順義区の民家内で、硫黄や硝酸ナトリウム、木炭粉を使って火薬を作り、爆発させることを繰り返した。
 
現場は農村部で、強烈な爆発音や金属類のぶつかりあう音が響き、近隣住民は恐怖を感じていた。爆発場所は室内の場合も屋外の場合もあったという。
 
17年4月になり、警察を補助して保安を守る地域組織である治保会の主任が男の父親に電話をかけ、息子に爆発をやめさせるよう求めたが応じなかったため、警察に相談したという。
 
警察が男の家を調べたところ、硫黄1.3キログラム、硝酸ナトリウム1.35キログラム、花火用の火薬215グラムが見つかった。
 
中国メディアの法制晩報によると、男は学生の時に計算機と電子部品製造工学を学んだ典型的な「理工男」だった。人づきあいは苦手で、ひとりで暮らしていた。取り調べに対して、爆発実験を繰り返したことについて、「ビジネスのために半導体の開発に取り組んでおり、圧力試験のために爆発が必要だった」と主張したという。
 
法制晩報は、男が爆発実験に「中毒」したと表現した。男は裁判で「爆竹を爆発させていただけで、違法ではない」とも主張した。男に対しては精神鑑定も行われたが、法的責任能力があるとの判断が示されたという。
 
一審の北京順義法院は、男に対して刑法第125条の「銃・弾薬・爆発物を違法に製造・売買・運輸・郵送した者には懲役3年以上10年以下の有期懲役を科す」が適用し、男に懲役3年の実刑を言い渡した。男は判決を不服として控訴したが、二審の北京市第三中級法院も一審を支持したため判決が確定した。(写真は一審時に撮影されたもの)(編集担当:如月隼人)


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