日本のEEZ内で違法漁獲…台湾当局「わが方に問題行為あった」との表明を統一派が批判

水産庁の行業取締船が沖縄県与那国島北西沖の排他的経済水域(EEZ)内で3日と4日、台湾のレジャーフィッシング船が違法に漁獲行為をしていたとして放水などをした。台湾側は「過剰な対応」として日本側が抗議したが、台湾当局から自国船の行為には問題があるとする発言も出た。統一を強く主張する台湾の政党、新党の候漢廷氏は、弱腰の発言があってから抗議しても意味がない、などと批判した。
呉氏は台湾外交部が事件発生直後に「もしも(台湾船に)違反があれば、処罰する」と発表したことや、台湾の駐日代表の謝長氏が「フィッシング船事態にわれわれ内部の法規違反があった」、漁業署が「4日には越境していなかった。3日には越境した」との考えを示したことを問題視した。
なお、謝氏が指摘した法規違反とは、フィッシング船は30カイリを超えた活動が認められていないことを指す。謝氏は、当局が対外的に漁民を保護する立場を取ることを前提とした上で、「台湾側も反省が必要」と論じた。
呉氏は「民進党は口先で抗議しているが軟弱すぎる」と批判。仮にスポーツの試合で日本の選手が台湾の選手を殴ったとして日本選手が退場処分となった場合、台湾チームの監督が「こちらにルール違反があったからでいた。まず、こちらの選手を処罰します」「こちらも相手を殴った選手がいました。退場させてください」などと審判に申し出たら、その監督は間違いなくクビになると主張。
呉氏はさらに、自チームの選手に違反があった場合には、試合が終わってからロッカールームで厳しく叱責すればよいのであって、競技中に行うことではないと論じた。
呉氏は、民進党関係者は日本人に対して、自らの国民の権益争いを真っ先に助けようとせず、日本を「軽く批判」しただけで台湾船を処罰するとして、公正なやり方とは言えないと論じた。
新党は1993年に李登輝総統(当時)に独立志向があるとして反発した立法院委員(国会議員)により結成された。中国と台湾との統一については極めて積極的で中国共産党とも太いパイプを持つ。2004年の立法委員選挙で立法院の議席を失いミニ政党に転落したが、社会的な注目度は比較的よく維持している。(編集担当:如月隼人)

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