雑感:外国人向け日本語教育の推進は、日本の国益確保にとって極めて有利

こんなツイートを見つけました。引用された投稿の方です。あちゃあ、外国人向け日本語教育について、完全に誤解しているようだ。
日本語を使える外国人が増えるということは、日本の国益確保にとって極めて有効なのですよ。ソフトパワーとして極めて強力。
日本語を学んだ外国人が必ず「親日」になるとは限らない。でも「知日」となる確率は極めて高い。日本のことをより正しく理解してくれる。海外で、日本に対する「いわれなき批判」が発生した場合でも、日本の言い分を、より客観的に判断してもらいやすくなる。
中国は国外でも、中国語教育をガンガンやっています。「古い中華思想を引きずっているのだろう」なんて理解は甘い甘い。彼らは、「中国語を広め、中国文化や中国事情を知る外国人を増やすことが国益にかなう」ということをよく理解しています。韓国もそうです。韓国語や韓国文化の紹介をガンガンやっている。
私は、米国なんかで「慰安婦像」が設置される事例が相次いでいることの背景にも、彼らが自国文化の紹介を熱心に続けてきたことがあると思っています。もちろん、事の是非は別ですよ。ただ、彼らが自国の宣伝に力を入れ、「韓国シンパ」を増やしてきた努力をあなどってはなりません。
日本語の国際的普及について「日本語は難しい」といった思い込みは捨てましょう。どの言語だって、意識的に学ぼうとするなら、それなりの難しさはあります。外国人が日本語を勉強した場合、日本人と同じレベルに達することは難しいかもしれません。ただ、日常会話が可能な程度に上達することは、他の言語を学習した場合と比べてもさほど困難とは思えません。読解力だって、「日本語を読めるになりたい」と思って学習を続ければ身につきます。
日本統治下の台湾や朝鮮で生まれ育った人には、おどろくほど流暢に日本語を使いこなす人がいます。満洲国出身者にも珍しくない。現在ならば、テレビに出演する外国人タレントが、全く問題なく日本語を使いこなしています。日本語が外国人にとって「学習可能な言語」であることは実証されています。
「日本語はマイナー言語」という思い込みも捨てましょう。原語別ネイティブスピーカのランキングでも、日本語は世界第9位です。ドイツ語やフランス語より日本語話者の方が多いのです。
第1位である中国語の13億7000万人は例外としましょう。「例外」とする理由には、話者が格別に多いという以外に、通話不能な方言を含めて「中国語」としてくくれるかどうかという問題もあります。ランキング第2位の英語でも母語話者は5億3000万人です。一方の日本語は1億3000万人強です。「マイナーな言語」と最初から決めつけて、国際的普及をあきらめざるをえないほど「少数派」とは思えません。
繰り返しますが、中国当局は予算を大量に投入して、世界中で「孔子学院」を設立しています。私としては、日本政府が国際的な日本語普及に力をさほど入れないことが、不思議でしかたありません。国家予算を投じて世界中に「聖徳太子学園」を設立してもおかしくないと思っています。

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