金正恩氏の歓迎宴…習主席は茅台酒2本を痛飲、李首相はもっぱらジュース、王滬寧氏は手酌で

米国に拠点を置く華字メディア、多維新聞は現地時間3日、北朝鮮の金正恩氏が訪中した際の歓迎宴での中国の指導者の「飲みっぷり」を紹介する記事を発表した。
同宴会についての習主席と金氏が着席したメーンのテーブルを撮影した公開写真を分析した結果という。
習近平国家主席は目の前のテーブルに置かれた中国の「国酒」とも呼ばれる茅台酒(マオタイ酒)2本を開けたという。すべてを習主席自身が飲んだかどうかは不明だが、マオタイ酒は通常500ミリリットルが1瓶で、度数は50度近い。習主席が半分を飲んだとしても、720ミリリットル入りウイスキーを1本程度飲み干したことになる。
なお、マオタイ酒は超高級酒として知られるが、同じマオタイ酒でも品質により価格には多きな違いがある。金氏歓迎宴に出されたマオタイ酒は瓶の形状などから、1本128万元(約2200万円)と指摘され、批判も出ている。これらを総合すると、習主席は金氏の歓迎宴で酒だけでも一千万円単位の国費を体内に「注ぎ込んだ」可能性がある。
李克強首相は酒があまり飲めないらしく、ほとんどはキウイフルーツのジュースを飲んでいた。
中国共産党中央政治局常務委員で、「中南海(中国政府・共産党所在地)の頭脳」と呼ばれる王滬寧氏は「手酌」で飲んでいたという。
王氏は政治学・政治哲学者で、江沢民・胡錦濤・習近平の政権3代に渡り政策立案に重要な役割りを果たしてきた。「統一され安定した政治リーダーシップが必要」「中国には開発独裁が必要」「現在の段階を超えた政治体制の改革は不能」「党内民主主義が社会民主主義を刺激し促進する」など思想は一貫し「ブレ」がない一方で、性格の大きく異なる政権3代がいずれも重用してきた異色の存在だ。
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◆解説◆
中国人の組織は、意思決定において「トップダウン」の傾向が極めて強い。そして、組織のトップには決断力と実行力が強く求められる。企業経営者なども、「皆の意見を優先して」といった姿勢を見せると、「自分の判断力に自信を持っていない。トップとして問題がある」と見なされる場合がある。
組織のトップは、専門分野だけでなく、「すべてにおいて、他を圧倒する能力の持ち主」であることが求められる。体力面でも衰えを知られると、大きなマイナス評価につながりかねない。
毛沢東やトウ小平が晩年になっても水泳をする姿を示したのは、体力を誇示することが「威信の維持」に直結するとの思惑があったとされる。
「酒に強い」ことも、政治家などにとってはプラスの評価につながる。典型的な例が周恩来で、宴席で痛飲したことが今でも「語り草」になっている。
習主席で金氏歓迎宴で痛飲したことは、「国費投入」の問題を別にすれば、少なくともマイナス評価にはつながらないと考えられる。(編集担当:如月隼人)

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