警察官と城管が大乱闘、双方に負傷者多数…強制立ち退きの現場、住人らは高みの見物=河南

 
中国メディアの澎湃新聞などによると、河南省商丘市で8日午後1時ごろ、警察官と城管による乱闘事件が発生した。双方に多数の負傷者が出たという。
城管とは「城市管理行政執法局(都市管理行政執法局)」の職員を指す。市街地の衛生管理や不法占拠の排除など道路交通秩序の維持、無許経営の処罰などを行うが、取り締まりに際して暴力行為が多いとして、しばしば批判されている。
商丘市睢陽区では、古い住宅街の再開発が停滞していた。市政府が再開発と古い住宅の撤去を決めたのは2012年8月で、476世帯の1700人以上が立ち退きを求められることになった。しかし再開発を担当した会社が、立ち退きをした住人に新たな住居を提供しなかったことなどで問題になっていた。
8日には、最後まで立ち退きを拒否していた3世帯に対して強制立ち退きを行う予定だった。
中国では強制立ち退きにともない、住人と城管、あるいは住人と警察官の衝突が発生することがある。しかし8日には、集まった住人と城管が互いに怒声を挙げるなどで激しく対立していたが、双方とも手出しはしていなかった。
ただし、住人の1人がガスボンベを持ち出して、点火して爆発させるなどと言い出したため、警察も出動した。現場に駆けつけた警察官の中には、制服を着用しない私服姿の者もいた。私服警察官の1人は、記録を残すために携帯電話を使って動画撮影をしていた。自分が撮影されていると知った城管の1人が、警察官から携帯電話をもぎ取ったことで、警察官と城管が入り乱れる大乱闘になった。
警察側はまず、携帯電話をもぎ取った城管を連行しようとした。しかし、人数の多かった城管側が優勢だった。城管側の攻撃は手慣れており、大人数で警察官1人を攻撃し、地面に引きずり倒して靴で顔を踏みつけるなどを繰り返した。さらに、仲間が乗せられた警察車両を取り囲み発進を阻止した。
警察官側は催涙スプレーなども使って抵抗した。しばらくして、応援の特殊警察官部隊が到着して城管側を圧倒。違法行為の容疑者を連行した。同乱闘で双方に多数の負傷者が発生し、一部は入院して治療を続けることになった。
最初に警察官が現れた時、集まっていた群衆は、警察官が城管に合流して自分らを「攻撃」するのではと恐れたが、ほどなく警察官と城管の乱闘が始まったので、乱闘現場を取り囲んで「高みの見物」をしていたという。
写真は負傷した警察官の一部。(編集担当:如月隼人)

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