洞窟から救出された少年ら、「退院したらしてみたいこと」とは?…タイ人ならではの回答

 
タイ北部の洞窟に閉じ込められていた少年ら13人が10日、全員無事に救出された。救出作業の途中でダイバー1人が死亡しているので手放しでは喜べない面もあるが、粘り強くかつ果敢に「救出作戦」を進めたタイ当局や同国内外から応援に駆けつけたダイバーの功績、さらに閉じ込められた13人が極限状態を耐え抜いたことは、大いに称賛してよいだろう。
救出された少年は、肺炎の症状を見せている場合があるが、「体調は良好」とされる。ただし、感染症の疑いもあるため、病院内で隔離されて検査と観察、場合によっては治療を受けることになる。入院は1週間程度の見通し。
最初に救出された4人は、10日からは普通食を食べている。「退院後にしたいこと」としては、「奇跡的に生還できたことへの感謝を込め、かねてからやろうと思っていた仏教寺院での短期間の出家修行をする」と話したという。
タイは仏教信仰が篤い国だ。生涯に一度は一時的に出家することが望ましいとされている。期間はさまざまだが、3カ月から半年ぐらいが多いという。タイ人は、出家とは「立派な人になる」ための儀礼であり、改めて還俗(一般人に戻る)することは、「仏の教えを社会に伝えて、社会をよくするため」との考えがあるという。
救出された少年らも仏門に身を投じることで、事故に遭遇したことや社会が全力で救出してくれたことに改めて思いを巡らし、還俗した後には社会に対して、不運に見舞われた場合の心の持ち方や、社会の善意に対する気持ちなど、貴重なことがらを多く伝えてくれるに違いない。(編集担当:如月隼人)
 


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Posted by 如月隼人