タイ、洞窟からの救出…薬物で少年らを「朦朧」とさせ移動、排水ポンプが故障して危機一髪

タイで少年ら13人が浸水した洞窟に閉じ込められた事故。救助作業でダイバー1人が死亡する悲劇もありましたが、閉じ込められた13人は全員、救出されました。その後、救出の状況が分かってきましたが、本当に「危機一髪」の状況だったようです。
当初から報じられていたのですが、最大の問題は少年らに潜水の経験がなかったこと。洞窟内で訓練したとしても、修得できる技術は限定的でしょうし、慣れない少年らが救出の途中でパニック状態になれば、まず助からないだろうということでした。
救出作業を担当したタイ海軍はなんと、薬物を使って少年らを「朦朧状態」にして移動させたとのこと。なるほどねえ。下手に体を動かしてもらわない方がよい。しかも、意識が低下していれば酸素消費量も減る。
もちろん、ポイント、ポイントで医師が少年の体の状態をチェックしたそうです。
それにしても、最後の最後には本当に危機一髪。少年を搬送した直後に排水作業に使っていたポンプのうち1台が故障。水位が急上昇し、残っていたダイバー10人はぎりぎりのところで退避したそうです。
ここまでに経緯で、特に称賛したいのはタイ海軍の決断です。薬物を使い少年らを朦朧状態にして移動させるのは前代未聞。空前にしてもしかしたら絶後。状況から考えられる最も合理的かつ最善の方法といっても、もし失敗したら、大きな非難を浴びせられるかもしれない。トップが「この方法しかない。責任は私がとる」と決断したのでしょう。この決断を大いに称賛したいと思います。(編集担当:如月隼人)

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Posted by 如月隼人