共産党トップと市長が「不仲」に…市長はクビ、共産党書記は「深刻な反省」と表明=河北省定州市

 
中国メディアの澎湃新聞は26日、河北省定州市で同市トップの共産党市委員会の王東群書記と陳業鵬市長が「不仲」になったことが原因で、陳市長が解任されたと報じた。王書記も「深刻な反省」をしているという。
澎湃新聞によると、定州市では21日夜に指導幹部大会が開かれ、共産党の河北省委員会の決定として、陳市長の解任が通達された。陳市長は共産党市委員会副書記、同市の定州経済開発区管理委員会主任の職も説かれた。後任は張濤氏で、共産党委員会副書記、経済開発区管理委員会主任に就任し、市長候補人に指名された。
中国において政府主要人事は共産党の考えにより決められるが、形式上はそれぞれの行政区の議会である人民代表大会が決定する。保定市では26日午前に人民代表大会常務委員会が開催され、陳市長と張氏に関連する人事が決められるという。
澎湃新聞は、同市ホームページでは陳業鵬市長及び陳市長の経歴がまだ掲載されていると報じたが、日本時間26日午前11時45分に確認したところ、同市ホームページは閲覧できない状態だった。その後、再び閲覧できる状態になったが、陳市長の経歴などは見当たらない。市指導者の活動報告で見出し部分に陳市長の名があるのは6月22日が最後で、それ以降は市のさまざまな組織の活動としての紹介が続き、7月16日から24日付までの発表までは、いずれも副市長の名を見出しに使っている。
澎湃新聞は陳市長の解任について、「不和(不仲)」とだけ紹介したが、具体的な対立点は伝えなかった。仮に陳市長側に問題行為があった場合には、共産党の紀律委員会が動いて取り調べを含む調査を行い、調査の事実を発表されるが、現在のところ伝えられていない。とすれば、可能性があるのは政策面における対立だ。
中国の地方政治では、市長や省長(省知事)は「行政官としてのトップ」であり、行政・立法・司法などすべてを「指導」する共産党委員会書記の方が立場は上だ。市長などは通常、「共産党委員会副書記」に就任する。
行政トップの市長が共産党トップの委員会書記と対立して解任されるのは異例だ。(編集担当:如月隼人)