出るわ出るわ汚職高官…「現金3トン分を秘匿、それも氷山の一角」などの例=中国

中国国外に本拠を置き、中国当局を批判することが多い華字メディアの看中国は19日、「中国共産党の億元汚職高官は30人以上」とする記事を発表した。
■ 自宅から「現金3トン」見つかり記録更新
習近平政権は2012年秋の発足以来、腐敗撲滅に力を入れてきた。最近では、不正蓄財の100万元(約1600万円)以上の例は少なくなってきていた。
 
しかし、8月10日に報道された、資産管理会社である中国華融の頼小民前董事長(上写真)の場合、不正に蓄財した現金2億7000万元(約43億4100万円)が押収された。現金としては過去最高額で、重さにして約3トンという。さらに、押収された現金は頼前董事長が不正に得た資産のうちの「氷山の一角」と見られている。
 
これまでの現金の押収金額の最高は2014年4月に調査がはじまったエネルギー局石炭課の魏鵬遠副課長の2億3000万元(約36億9800万円)だった。同事例では、現金を数える機械が4台、連続使用のために焼け付いて壊れたという。
なお、中国では政府機関や軍の関係者以外にも共産党や国有企業の関係者も不正な蓄財をした場合「汚職官僚」と見なされる。中国華融は2017年12月末時点で、中央政府・財政部が発行済み株式の63.36%を保有している。
 
看中国によると、不正に得た資産が過去最高だったとされるのは、山西省魯梁市の張中生元副市長のケースだ。不正に得たと確認された資産は10億4000万元(約167億2060万円)相当で、それ以外に1億3000万元分が「由来不明な資産」だったという。
■ 一筋縄ではいかない「不正額の最高記録」の確定
公式発表を見る限り、張元副市長の事例が不正金額の最高記録ということになる。ただ、「記録の確定」は一筋縄ではいかない作業だ。というのは、公式発表がどこまで事実を伝えているか分からないからだ。
張元副市長の場合も、山西省検察院に近いという人物が、「石炭富豪」11人から計25億元(約401億9400万円)の財産の提供を受けていたと話したとされる。
 
摘発された汚職官僚のうち身分が最も高かったのは、中国共産党中央政治局常務委員を務めた周永康受刑囚だ。周受刑囚の場合、1億3000万元(約20億9000万円)を不正に蓄財し、職権の乱用で国家と共産党に14億8600万円の損害をもたらしたとされる。しかし、周受刑囚の家族は1000億元(1兆6077億5000万)の不正蓄財をしたとの説もある。
■ 軍関係者も「大物」になるとケタ違い
 
軍関係者も「大物」となるとケタが違う。中国共産党中央政治局委員、中央軍事委員会副主席などを務めた徐才厚氏の場合、不正に得た資産は200億元(約3215億5000万円)を超えていたと見られている。失脚は2013年だったが、自宅地下室から米ドル、ユーロ、人民元など現金が1トン以上、さらに大量の貴金属や宝石類が発見された。自宅内の別の倉庫からは高価な玉(ぎょく)製品などが大量に見つかった。当局は不正蓄財の証拠として押収したが、運送するのにトラック10台以上を要したという(徐副主席は裁判手続き中に以前からかかっていた膀胱がんが悪化して死去)。
 
軍関係者では、党中央政治局委員、中央軍事委員会第一副主席を務めた郭伯雄受刑者も不正に200億元以上を蓄財していたとされる。(編集担当:如月隼人)

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