HIVに感染したと知りながら長期に渡り売春行為続けた女性、「性病伝染罪」で起訴される

 
中国メディアの澎湃新聞は5日、自らHIVに感染したと知りながら長期に渡り売春行為続けた女性の裁判が広西チワン族自治区内で進行していると報じた。
起訴状によると、女性は2010年12月に自らがHIVに感染していると知ったが、それ以降も売春を続けた。2015年3月には広西チワン族柳州市融安県で、18年5月にも売春を行い50元(約800円)を受け取ったとされている。しかし、女性は売春を続けた動機について「ほかに仕事が見つからなかった。生活のためにやむをえなかった」と供述していることから、それ以外にも継続的に売春を行っていたと考えられる。
女性は刑法第360条「性病伝染罪」に問われることになった。刑法第360条は「梅毒や淋病など重大な性病に感染していることを明らかに知っていながら売春行為を行った場合には、5年以下の懲役や罰金を科す」などと定めている。
女性は売春時に「私の方から男性側に“安全措置”を取るよう求めた」と供述しているが、男性側の対応については伝えられていない。また、“安全措置”が取られていたとしても、「性病伝染罪」の適用対象になる。
ただし、「性病伝染罪」の適用は売春行為に限られており、夫婦間や恋人や内縁関係などのパートナー、さらに、いわゆる「不倫関係」であっても、法律上の責任が問われることはないという。
中国ではこのところ、各種伝染病の中でもエイズ(HIV感染症)による死亡が最も多い状態が続いている。政府発表によると2017年における伝染病による死亡で最も多かったのはエイズの1万5251人で、第2位である肺結核の2823人を大幅に上回っている。それ以下はウイルス性肝炎の573人(うちB型肝炎は425人)、狂犬病の502人、鳥インフルエンザ(H7N9)の259人などだった。(編集担当:如月隼人)
 

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