もう、ふらふら…寝ている時に「急いで口で吸え」をされてしまった

昨晩のことです。私が寝ているとアイツが忍び寄ってきたんですね。このところしばらくはなかったんですけど。私はベッドで眠りこけていたから、どういう体勢で近づいてきたかは分からない。いずれにせよ、アイツは私の体に口を近づけた。


さすがに私も眠りから覚めたけど、すでに体から液を吸い取られてしまった後だった。やられた。ひっぱたいてやろうと思ったけど、もう後のまつり。アイツは“ドヤ顔”をしていたに違いない。


しかしなあ。油断していたなあ。この季節に早くも蚊が出てくるとは思わなかった。蚊取りなんかを探したけど、どこにしまったのか分からない。


1回やられたから大丈夫だと思って電灯を消したら、再びうとうとしたとたんに「ぷぃ~ん」。接近してきた。「こんどこそ撃墜してくれるわい」と思って、それとおぼしき場所を両手でぱちんと叩いた。効果なし。真夜中に意味もなく寝床で「拍手」しただけ。しばらくしたら、また「ぷぃ~ん」――。


なんだかなあ。1回では足りなくて、繰り返し吸いに来たのかなあ。2回ほどは顔にとまったのを感じたので、思いっきりひっぱたいたけど、やはり取り逃がした。私は自分で自分にビンタをくらわしただけだった。すばしっこいなあ。


こんなことを夜中に4、5回は繰り返した。


しかしなあ。蚊っていうやつは進化が発展途上だなあ。アフリカとかシベリアでは、蚊の猛烈な大群が発生して、血を吸われた動物が死んでしまうなんて話も聞いたことがあるけど、ここ日本じゃそんなことはあまりない。蚊の1匹や2匹なら、ほしいだけ血を分けてやっても構わない。なんで痒くするかなあ。痒くしない工夫はできとらんのかね。


痒くなけりゃ、血ぐらいくれてやるわい。かえってダイエットになるかもしれないし。まったくもって、蚊というやつは進化が中途半端だ。


でも、待てよ。蚊に刺されても気にならないようだったら、刺され放題にしてしまうかもしれない。蚊に媒介される伝染病もあるから、日本脳炎やマラリアやデング熱が大流行するかもしれない。ということは、蚊に刺されて痒くなるということは、人類にとって大いにありがたいことなのかもしれない。


蚊はどうやら満腹したらしく、午前3時ごろにはやってこなくなった。すぐに寝りゃいいのに、私はずいぶん長い間、こんなことを考えていた。おかげで朝になった時、睡眠不足でふらふらになりました。