クモの糸を超える「世界最強」…ミノムシの糸、日本の産官共同研究で産業化に目途

 
興和と国立研究開発邦人は5日、ミノムシの糸の製品化に向けた共同研究の結果、産業化を可能にする技術開発に成功したと発表した。
研究の結果、ミノムシの吐く糸が、これまでの知見で「最強」とされていたクモの糸よりも、弾性率、破断強度などのすべてにおいて上回っていることを世界に先駆けて発見した。さらに、ミノムシから1本の長い糸(長繊維)を採糸する基本技術を考案し特許出願した。
ミノムシの糸は構造材料としての理想的な外力への応答性を示すだけでなく、熱にも非常に高い安定性を示したという。ミノムシの糸を樹脂と複合することで、樹脂の強度が大幅に改善されることも分かった。
さらに生産面では、ミノムシの人工繁殖方法や大量飼育方法を確立し、長繊維を採糸する基本技術を発展させ、効率的な採糸方法を確立しました。採糸の際にミノムシを殺さず、次の世代も生育させられる技術という。
一方で、再生医療業界においては、シルクが再生医療用素材としても研究されてきた。カイコシルクは組織支持材料(医療機器)として米国で販売中であることに加え、さまざまな研究が行われている。ミノムシのシルクタンパク質も、医療分野に貢献できる生物由来の素材になる可能性があるという。(編集担当:如月隼人)