日本の次期基幹ロケットH3、英インマルサット社の衛星打ち上げ発注が決定―三菱重工業

 
 
三菱重工業は6日、現在開発中で日本の新たな基幹ロケットとなるH3ロケットについて、移動体衛星通信サービス大手の英国インマルサットの衛星打ち上げを発注することが決まったと発表した。
H3ロケットは、H-IIA/Bロケットと比較して打ち上げ費用の削減、静止軌道打ち上げ能力の増強、打ち上げ時の安全性の向上、年間打ち上げ可能回数の増加を同時に達成することを目指して開発中。宇宙開発における日本の自立確保と同時に商業受注で国際競争力のあるロケットを実現させる。
最小構成時の打ち上げ費用はH-IIAの半額の約50億円。宇宙航空研究開発機構 (JAXA) と三菱重工業の共同開発だが、打ち上げ費用の削減のため日本では初めて当初から民間企業である三菱重工業が主体となり進めている。
インマルサットのH3を利用した衛星打ち上げの発注は民間企業として初めて。三菱重工は、インマルサット社から同社が2020年以降の運用開始を計画する第6世代通信衛星(Inmarsat-6)シリーズ初号機の打上げ輸送サービスを現行の基幹ロケットであるH-IIAで受注しており、一連の合意は、打上げサービス分野における両社のパートナー関係の進展を象徴するという。
H3ロケットの試験目的の初打ち上げは2003年度を予定インマルサット向けの打ち上げは2022年以降となる予定。(編集担当:如月隼人)