江沢民、胡錦濤ら「長老」の姿見えず…中国共産党開催の改革開放40周年大会

国共産党が18日に開催した改革開放40周年大会で、江沢民元国家主席や胡錦濤前国家主席が出席しなかったことで、「党内部の権力闘争が関係しているのでは」との推測が広がっている。
同大会は北京市の天安門広場に面する人民大会堂で開催された。中国の各界代表から3000人が出席したという。中国共産党は5年に1度、全国代表大会(党大会)を開催している。2017年に開催された党大会の参加者は2280人だったので、18日の40周年大会の方が規模がかなり大きかったと言える。
中国では党大会をはじめとして、政治における重要な催しが行われる場合、すでに引退した「長老」も出席することが一般的だ。10年前の2008年に開催された改革開放30周年大会でも、すでに引退していた江沢民(元国家主席/共産党総書記)、李鵬(元首相)、朱鎔基(元首相)、李瑞環、胡啓立ら各氏が出席した。
しかし18日の大会では、08年の大会にも出席した各氏だけでなく、2012年に引退した胡錦濤前国家主席/党総書記)、温家宝前首相の姿も見られなかった。
中国大陸外の華字メディアは同話題を「長老の集団欠席」などと報じ、共産党上層部での権力闘争が関係している可能性があるなどと論じた。これまでの「主要な政治イベントでの長老出席」の慣例に反し、改革開放を強力に推進した朱鎔基元首相と、朱元首相を抜擢した江沢民元国家主席、また、改革開放にともなう経済偏重で出現した環境問題の改善に取り組み、中国数千年の歴史において画期的とされた農業税の全面撤廃を行った胡錦濤前主席が18日の大会に出席しないのは「あまりにも不自然」であることなどが理由だ。
長老の出席が見送られた理由としては、対米関係を含め経済運営が難しくなる状況で、現政権に「長老の干渉を避けたい」との考えが強まっているとの見方がある。さらに、現役上層部でも習近平方針とは考え方に距離がある勢力もあり、政権中枢部に「長老を介して発言力を高めよういう動きが強まればやっかいだ」との考えが強まったとの見方がある。
すでに現役を引退した長老は高齢であり、一部の者が欠席することは不自然ではない。しかし、「健康面が理由で欠席しても憶測を呼ぶ。憶測は混乱を招きかねない」との考えがあり、全員の欠席との結論になった可能性もある。(編集担当:如月隼人)

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