「激辛」事態に業者が悲鳴…トウガラシが極端な品薄で価格暴騰=中国

 
 
中国でトウガラシの価格が暴騰している。卸売価格は例年の2倍程度にまで上昇した。加工業者は原料費値上がりのあまりの「激辛」ぶりに悲鳴を上げている。中国中央電視台(中国中央テレビ)が25日付で伝えた。
トウガラシを扱う山東省の金郷市場に貴州省からやってきた楊婷さんは、唐辛子粉を製造する工場の経営者だ。毎年この時期は、収穫後に乾燥させたトウガラシが出回る時期で、楊さんは買い出しのためにやってきた。ところが、例年は100トン以上を購入するのに、今年は30トン程度しか買えていない。1週間ほど滞在して値動きを見ているが、値上がりしすぎでなかなか手が出ないという。
しかも、滞在中にもトウガラシの値上がりは進行し、例年はキロ当たり10-12元(約164-197円)程度の価格が、現在は22元(約361円)程度にまで達した。
同市場の責任者によると、例年ならこの季節、唐辛子在庫が1000トン程度はあるはずだが、現在の在庫はわずか40-50トン前後。他の市場も同様の状況という。唐辛子の値上がりが始まったのは2018年10月からで、1カ月で価格が7割程度上昇した。現在は例年の同時期と比べて価格が8割以上高い。
農家からトウガラシを買い付けて食品企業などに販売する山東省の馬欽峰公司の販売責任者によると、同社は中国国内の多くの大手調味料メーカーと良好な関係があるが、調味料メーカー側はトウガラシの買い付けを控えており、馬欽峰公司も積極的に売り出すことはせず、在庫は冷蔵倉庫で保管しているという。
業界関係者によると、唐辛子の品薄の原因は昨年(2018年)が不作だったからだ。山東省、河南省などの中国北部が夏に猛烈な高温に見舞われたために受粉が不調で結実率が低く、秋には台風に見舞われ例年に比べて生産量が3割程度落ち込んだという。
また、中国はインドから毎年トウガラシを10万トン程度輸入して需要に対する国内生産量の不足を補っているが、昨年はインドも不作で輸入量は落ち込んでいるという。
農家については、例年なら1ヘクタール当たり4.5トン程度の収穫が3トン程度に落ち込んだ。しかし例年は1キロ当たり8-10元(約131-164円)だった出荷価格が16-18元(約236-296円)程度に高騰したので、かえって増収がもたらされたという。(編集担当:如月隼人)

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Posted by 如月隼人