迷惑防止条例違反、エレベーターの中で見知らぬ女性を“肉欲責め”

ううう。またやってしまった。場所はエレベーターの中。相手は見知らぬ女性。申し訳ないことをした。精神的にショックだっただろうなあ。


私の仕事場はビルの14階にあります。1階まで降りようとエレベーターに乗りました。私1人でした。1階行きのボタンをおしてから、エレベーターの奥に入った。するとエレベーターは12階でいったん停止。見知らぬ女性が入って来た。


エレベーターは10階以下にはとまらない設定で、1階まで直行します。11階にも停止しなかったので、私と女性は比較的長い時間、密室で2人きりになった。


あ~あ。やっちまったなあ。その女性も驚いたらしい。いや、おびえたんですね。私となるべく距離を置くようにして、扉近くに身を寄せている。体を固くしているみたいだ。1階について扉が開くと、一目散に外に出て、そそくさと去って行った。要するに、身の危険を感じて逃げて行ったというわけです。


なんであんなことをしてしまったのか。話はしばらく前にさかのぼります。私は仕事をしながら、困っていた。原因は“肉欲”です。


何をしていたかと言えば


http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0920&f=national_0920_013.shtml


の記事を書いていた。その時に「肉欲」という言葉を思いついた。「お肉関係」の記事で、使えるんですよね。たんなる「おじんギャグ」ですけど。例としては下記があります。


http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0508&f=national_0508_149.shtml

さて、過去の使用例は過去のこととして、問題は、目の前の原稿で“肉欲”という言葉を使うか、使わないか。


「台湾人、“肉欲”まみれの中秋節」とか、「中秋節の“肉欲”、とてもがまんできない」とか、いろいろ手はあります。ううむ、この言葉を使いたくてたまらん。


直感では、「この記事にそぐわない」と思えるのですが、こういう言葉が頭に浮かんだ場合、そのアイデアを「ボツ」にするのには、かなりの精神上のエネルギーを必要とする。


「使わない方がよい」という具体的理由を明確しておきたい。そうでないと、あとになって「やっぱり使えばよかった」と後悔することになる。


そんな時には、書きかけの原稿からいったん離れるのがよい。ということで、ビル1階にあるコンビニに行くことにしました。頭の中では「肉欲」ということばがぐるぐる回っています。エレベーターに乗り込んだ時には、「肉欲、肉欲」とつぶやいていた。


12階に停止した時には、周囲に聞こえるぐらいの声量でつぶやいていたみたいです。


後から乗り込んできた女性も、おどろいただろうなあ。エレベータに乗ったら、あやしげなおじさんが何かつぶやいている。しばらくして「肉欲、肉欲」と言っていることが分かった。


そりゃあ、怖くもなる。でも、扉は閉まってしまった。その場を立ち去ることはできない。完全な密室。


わずか十数秒だと思うのですが、精神的に苦痛を与えてしまった。これって「迷惑防止条例」違反ではないのだろうか。しまったなあ。


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結局、台湾の中秋節の記事に「肉欲」という言葉は使いませんでした。「台湾ではなぜ、中秋節にバーベキューを楽しむのか」、「いつからそうなったのか」、「台風接近で、どうなったのか」などと内容が結構充実しており、“肉欲”なんて「くすぐり」を入れると、読者の皆さんの意識を分散させてしまい、かえって逆効果というのが、「具体的理由」です。


「肉欲」なんて言葉を使わなくても、十分におもしろい内容だと思いましたしね。