東アジア今日は何の日:6月6日~西北航空機が空中分解、中国航空史で最悪の事故

1994年6月6日、中国西北航空旅客機が西安咸陽国際空港を離陸直後に操縦のコントロールを失い、急旋回・急降下した後に空中分解を起こした。同事故は搭乗していた乗客・乗務員全員の計160人が死亡する、中国航空史での最悪の事故になった。写真は事故機。1988年に撮影。
事故機は旧ソ連で開発されたTu-154M型機。西安咸陽国際空港(陝西省)を午前8時13分に出発し、広州白雲国際空港(広東省)に向かった。しかし、午前8時16分ごろには機体が大きく揺れ始め、8時17分には機体の姿勢を制御できなくなった。
 
8時22分27秒には失速警報がでた。機体の仰角は20度と極めて大きくなり、時速は373キロメートルに低下していた。高度は4717メートルだった。その後、機体は突然左向きに大きく旋回して急降下を開始。約12秒後には高度は2884メートルにまで低下。時速は747キロメートルにまで増加していた。
 
機体は激しく振動し、午前8時22分42秒に空中分解した。機体の残骸や搭乗者の遺体の大部分は、耕作地や魚の養殖池など、半径2キロメートルの範囲から回収された。乗客・乗務員の大部分は中国人で、他にロシア人が5人、イタリア人が4人、英領香港人、フランス人、韓国人のそれぞれ3人がなどがいた。同事故は乗客146人と乗務員14人は全員の計160の犠牲者を出す、中国航空史における最悪の事故になった。
 
事故原因はオートパイロット(自動操縦装置)の整備ミスと分かった。機体の左右の姿勢を制御するヨーチャンネルと、機種の上げ下げを制御するバンクチャンネルのコネクターを取り違えて接続していたことが分かった。コネクターが似ており、間違えた接続を防止するような仕組みもなかったため、設計上の問題が事故につながったと判断された。(編集担当:如月隼人)

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