東アジア今日は何の日:6月7日~バス放火事件、自殺の道連れで46人が死亡=アモイ市

福建省厦門(アモイ)市で2013年6月7日午後6時22分ごろ、走行中の路線バスが炎上し、47人が死亡、34人が負傷した。死亡した乗客の1人(男)が車内でガソリンをまき放火したためだった。男の自宅からは遺書が見つかり、バス乗客を道連れに自殺したと分かった。
炎上した車両は、厦門BRT(バス高速輸送システム)と呼ばれる専用道路を使った路線バスだった。後部ドア付近で火の手が上がった。運転手はただちに停車して全部ドアを開けて乗客を逃がした。警察がバスの焼け跡を調べたところ、車内からガソリンが検出された。同バスはディーゼル車でガソリンは用いていないことから、持ち込まれたガソリンが燃えたと判断された。
 
その後、死亡した乗客の1人の自宅から遺書が見つかり、警察は男が他の乗客を道ずれに自殺したと断定した。男は1952年生まれで、犯行当時は60歳。多くの兄弟姉妹と共に生活しており、一家は長年、屋台でジュースなどを売る商売をしていたが生活は苦しかった。男は近所の人とは付き合いが薄く、実際に商売に加わっていたかどうかは不明という。
 
男は2012年の一時期には自宅近くの不動産会社で警備員として働いた。養老保健(年金)と医療保険付きの条件だったされる。
 
男は微博(ウェイボー、中国版ツイッター)に書き込みをしていた。60歳になったので退職して養老保健を受けようと思ったが、公安派出所(中国では公安=警察が戸籍を扱う)が書類の記入を間違えたので、受給年齢に達していないと拒否されたという。男は事件前日の夕方から夜にかけて、年金問題で役所にたらいまわしにされたなどの不満を12回に渡り連続して投稿していた。最後の書き込みは「きょうは結局、『役所は虎のごとし』という(言葉の)意味が分かった」だった。
 
男の遺書には、生活がうまく行かないこと、世の中が嫌になったこと、放火してうっぷんを晴らすことなどが書かれていたという。
 
当日は中国の全国大学統一入試の初日で、試験会場から引き上げる受験生も多く乗車していた。バスが燃えたことで受験生8人が死亡し、3人が負傷して翌日からの受験ができなくなった。(編集担当:如月隼人)