ああ、危なかった

ああ、危なかったなあ。昨晩は酔った勢いで「奴隷ゲーム」――王様ゲームと言うのかな?――なんて宣言してしまった。早めに解答を出して無効にしておこう。


メリハリのあるリズムの音楽に乗って「1980年、人類はすでに地球防衛組織、シャドウを結成していた」――。


これだけで、ご存知の方には完全に理解していただける。1970年のテレビSFドラマ「謎の円盤UFO」(原題は「UFO」)です。これ、好きだったんだなあ。最近になりDVDを入手した。全26話。まだ見ていない作品があるので、昨晩はそれを楽しんだというわけです。


製作責任者はジェリー・アンダーソン。そうですねえ、「サンダーバード」を作った人と言えば、分かりやすいかな。その他の作品には「スティングレイ」とか「キャプテン・スカーレット」がある。


スーパー・マリオネットと名付けた人形劇のSFが大当たりしたんですけど、「謎の円盤UFO」は“実写版”。ストレイカー司令官のエド・ビショップ、カッコよかったなあ。


もっともエド・ビショップがカッコよかったのは役の上だけで、実生活では相当にオカシナなおじさんだったらしいですけどね。


1970年の作品で、物語の舞台は1980年。人類征服を狙う宇宙人と秘密防衛組織のシャドウの戦いという、今にして思えば実にベタな設定で、劇中に出てくる「最先端の機器」も、今見れば「そりゃないだろ」というのもありますけどね。


でも、宇宙人が人類を狙う理由が「科学技術を大いに発達させたが、体を維持したり生殖する能力を失ってしまった。種としては滅びかけている。だから人間の体を乗っ取って自分たちの物にするしかない」なんて、考えさせられる設定がありましたね。


時おり登場する赤い宇宙服を着た宇宙人を演ずる俳優は、なぜか東洋人の風貌。中国人の俳優を使っていたそうです。これも、考えられますねえ。


ファッションや室内インテリア、自動車なんかのデザインは、今見ても新鮮さを失っていない。よくできた作品だと思います。


あ。それから、UFOという言葉を日本に定着させたのも、この番組ですね。ただし「ユー・エフ・オー」と読んでいた。ちなみに、「ユーフォー」の言い方が日本で定着したのは1977年のピンクレディーの歌以降のことです。


それから「謎の円盤」で気づくのは、特撮シーンでは「2001年宇宙の旅」の影響が大きいことですね。あの作品、最終部分では「これじゃあなあ」という部分も多いのですが、その後のSF作品に与えた影響は絶大。そうですねえ、「スター・ウォーズ」なんかでも、「アイデア、頂戴したな」なんて部分がある。


話を「謎の円盤」に戻せば、当時はまだ完全に理解できていなかったにも関わらず、放送日の土曜日の夜には、毎週テレビにかじりついていた。子どもながら冒頭の矢島正明氏による「1980年、人類はすでに地球防衛組織、シャドウを結成していた」に始まる、かなり長いナレーションも全部暗記していた。


まあ、子どもだから暗記できたのかもしれない。


そう言えば「謎の円盤」には、単純なSFじゃないシーンもあった。シャドウの秘密に勘づいた女性記者がストレイカー司令官に近づいて、寝室で服を脱いで「私も女よ」なんて言う場面もあった。当時の私はどんな気持ちで見ていたのだろうなあ。