東アジア今日は何の日:6月18日~重慶市が中国4番目の中央直轄市に

1998年6月18日、重慶市が中華人民共和国4番目の中央直轄市になった。
 
中国では1990年代、海に近い東部では経済が急速に成長する一方で、内陸部である西部は開発が遅れる問題が深刻化していった。四川省の一部だった重慶市を「中央直轄市」にしたのも、開発をテコ入れすることが大きな理由だった。なお、2000年3月の全国人民代表大会では、西部地域を対象に国策として投資の誘致、エネルギー関連開発、その他のインフラ建設などを行う「西部大開発」が正式決定されている。
 
なお、中国の「市」には三つのランクがある。「国」のすぐ下に置かれる「省」と同格の「市」は「中央直轄市」、「省」の下に置かれる「市」は「地級市」だ。さらに「地級市」の下に置かれるのが「県級市」だ。例えば福建省の福清市は、「地級市」である福州市の下におかれた「県級市」であるなど、「地級市」の一部を「県級市」としているなど、やや複雑な面がある(中央直轄市の下の「地級市」などはなし)
 
中央直轄市になる前の重慶市は、四川省の一部だった。中央直轄市への昇格に際しては、周辺にありやはり四川省の一部だった地級・万県市と同涪陵市、黔江地区も重慶市に編入された。重慶市の総面積は8万2300平方キロメートルで、他の中央直轄市(北京・天津・上海)を抜いて、中国で最も大きい中央直轄市になった。重慶市の面積は日本の北海道の8万3450平方キロメートルに匹敵する。人口は約3000万人で、都市部人口は約900万人。
 
重慶市は日中戦争期に、中華民国政府が首都である南京が陥落しため、首都機能を移した都市でもある。日本軍は重慶市を陥落させようと、戦略空爆や無差別空爆を行った。第二次世界大戦後期に米軍が日本の主要都市に無差別空爆を実施する際には、「日本軍が重慶などに無差別爆撃を行ったことへの報復」という口実が使われた。
 
重慶市と広島県、広島市は友好県・市の関係を結んでいるが、背景には「双方ともに戦禍により多大な犠牲者を出した」ことがある。(編集担当:如月隼人)

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