新型肺炎・一般的な風邪・インフルエンザの症状の違い…専門家が解説

湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎は、感染・発症者の急増が続いている。中国の国家衛生健康委員会高級外部専門家チームの鐘南山チーム長は20日、中国メディアの取材に応じて新型の肺炎と一般的な風邪やインフルエンザの違いを説明した。

鐘南山氏はSARSやそれ以降の新型インフルエンザ流行の際にも感染拡大を防ぎ事態を鎮静化させる作業で重要な役割りを果たした。当局による情報隠しを厳しく批判し、情報操作の具体的な「手口」を暴露したこともあるなどで、中国社会における鐘南山氏への信頼は極めて高い。鐘氏が説明した一般的な風邪、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症の症状の違いは以下の通り。

 

【一般的な風邪の症状】

最初の症状としては、のどにかゆみや焼けるような感じを覚え咳や鼻水が発生する。まず出てくるのは透明な水のような鼻水だ。2、3日が経過すると喉に痛みを感じるようになる。発熱や全身に及ぶ症状は発生しないことが多いが、多少発熱したり頭痛が発生することがある。その他の細菌感染症を併発しなければ、通常は5~7日で治癒する。

 

【インフルエンザの症状】

 

突然の高熱に襲われ、頭痛や気分の悪さが発生する。呼吸器に関連する症状は比較的軽く、全身症状が強く出る。初期には悪寒や発熱が発生する。体温は39~40度に達する場合がある。高熱に伴い、頭痛や全身のだるさや痛みが発生する。目やのどの痛みや軽度ののどの痛みが発生する。一部の患者では鼻水や鼻づまり、から咳、胸の痛み、吐き気が発生する。また、嘔吐や下痢など胃腸に症状が出る場合もある。

 

【新型コロナウイルス感染によるの症状】

発熱、だるさ、から咳、息切れが発生し、呼吸が次第に困難になる。一部患者では症状が軽く、発熱しない場合もある。

症状が重い場合には、感染にともなう肺炎が発生し、重篤な呼吸障害と腎臓の衰弱が発生し、死に至る。

 

なお、新華網は26日付で、北京協和医院(病院)感染内科の李太生主任医師の説明を紹介した。

 

李主任医師は、新型コロナウイルスによる感染症には、まず急な発熱が発生し、体温が37.5度以上に急上昇するがくしゃみや鼻づまりなどインフルエンザの症状が出ないという特徴があると紹介した。ただし、ごくまれにではあるが、発熱しない場合もあるという。

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新型コロナウイルスの潜伏期は14日程度で、潜伏期間中に他人に感染させる可能性は低いとされている。鐘南山氏は20日の時点の説明で、武漢に行ったことのある人、または武漢から来た発熱や咳などの症状がある人に接触した人も、14日以内に症状がでなければ感染を心配する必要はないと述べた。(編集担当:如月隼人)

 

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