新型ウイルス感染者数…SARSを上回るのは確実か、死者累計もSARS以上に達する可能性

 

28日付新華社電などによると、中国における呼吸器疾患専門家であり、これまでSARSや新型インフルエンザ流行時に対策に取り組み、現在は新型コロナウイルスによる肺炎の流行対策に従事している鐘南山氏(写真)は、感染のピークは今後7~10日ごろになると述べた。感染者累計数は2002年から03年にかけて流行したSARSを上回ることがほぼ確実ということになる、死者累計でもSARSを上回る可能性がある。

 

鐘南山氏はこれまでの呼吸器系感染症の流行時に、政府の情報隠しを強く批判したり、情報操作の手口を暴露したことなどで知られ、中国社会での信頼度は極めて高い。

 

鐘氏は新型コロナウイルスによる肺炎について、絶対的な予測は極めて困難とした上で、今後7~10日後に感染はピークを迎え、それ以降は大幅な増加はないはずだと述べた。

 

中国における24時間内の新規感染確認は27日には1771人、28日には1459人だった。28日に感染確認数はやや減ったが、28日には感染疑い例が前日比1171人増の3248人と再び急増したことから、29日には新規の感染確認が再び増加する可能性がある。

 

仮に29日以降の10日間に、1日当たりの感染確認が平均1500人とすれば、2月8日午前零時までには感染者数が累計で2万人を突破することになる。2002年から03年までに流行したSARSの感染者は世界全体で8422人だったとされる。新型コロナウイルスに感染し発症する人の数はSARSを大きく上回ることが確実な情勢だ。

 

SARSの場合、死亡したのは916人で、感染・発症した人のうち死亡した人の割合(致死率)は9.6%だった。新型コロナウイルスによる肺炎の場合、致死率は3%または3%をやや下回る状態で推移している。仮に、致死率が3%で推移したとすれば、2月8日午前0時までに累計で630人が死亡する計算になる。同時点は「感染のピークの見通し」であり、感染発生はその後も続くと考えれば、新型コロナウイルスによる死者の累計数がSARSを上回る可能性が出てきたと言える。(編集担当:如月隼人)