新型肺炎、予防用や現状などの噂「ウソ」と「ホント」 Q&A #1~#12

中国の医学・健康情報サイトの「丁香医生」は新型コロナウイルスに関連して広まった予防法や各種情報についての「噂」について、専門家や関係者の説明にもとづき「信じてよい」「定説はまだない」「デマ」などと判別するコーナーを設けた。日本時間3日午後3時50分現在、取り上げた「噂」は99項目に達した。

 

以下はQ&A形式による「噂」についての解説だ。常識的に「正しいわけがない」と思える内容も、「ひょっとしたら」と思えるような疑問もあるのが特徴だ(解説部分は訳出時に整理)。なお、「丁香医生」は情報サイトとして専門の医師の参加を仰ぐことで正確な情報を伝えることに努めている。説明中の「丁香医生団」とは同サイトの情報発信に参画する医師らを指す。

 

Q1 消毒液は酸性のトイレ洗浄剤と一緒には使えない?

【判定】信じてよい

 

丁香医生団:塩素系消毒剤と酸性のトイレ洗浄剤を同時に使うと、有毒ガスが発生しやすいのです。塩素系消毒剤とアルコールを同時に使うことも勧められません。消毒効果が薄れると同時に、有毒ガス発生の危険も残るからです。塩素系消毒剤と酸性のトイレ洗浄剤を使う必要がある場合、最初の酸性のトイレ洗浄剤を使い、完全に洗い流してから塩素系消毒剤を使ってください。

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Q2  Remdesivirは新型コロナウイルスの肺炎に有効なのですか?

【判定】定説なし

 

丁香医生団:2月3日に北京中日友好病院で新型コロナウイルス肺炎に対するRemdesivirの臨床試験が始まりました。北京協和医院感染内科の李太生主任医師は、Remdesivirはエボラ出血熱の細胞実験では有効で臨床安全性も問題ない。ただし、臨床効果についてもデータが十分でないと説明しました。同薬剤を開発した米国企業も、新型コロナウイルスについての安全性や有効性は証明されていないと表明しています。

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Q3 新型コロナウイルスは下水道を通じて伝染しますか?

【判定】定説なし

 

丁香医生団:可能性は排除できません。下水道が逆流する場合には密閉性を高める必要がります。一部に残る汲み取り式便所は定期的に消毒する必要があります。

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Q4 靴は自宅内に置くべきでないってホントですか?

【判定】信じてよい

 

丁香医生団:靴は家のドアの外に置くか、靴箱に入れて玄関で「隔離」しておくことをお勧めします。室内での汚染リスクを減少するためです。

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Q4 インド人学者が「新型コロナウイルスは人工的に作られた」と表明しましたが。

【判定】デマ

 

丁香医生団:インド人学者が新型コロナウイルスはHIVの遺伝子が組み込まれているとして人工的に作られたと示唆しました。しかし問題の遺伝子は多くのウイルスに見られるもので、意図的なミスリードだった可能性もあります。世界的に批判され、問題のインド学者も分析方法に問題と技術的ミスがあったと最終的に認め、撤回しました。

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Q6 新型コロナウイルスは糞口伝染をするのですか。

【判定】定説なし

 

鐘南山氏(呼吸器疾患の権威):可能性はあります。(患者が排泄した)便からの感染の可能性があるかどうか、強く警戒せねばなりません。

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Q7 子供に雪遊びをさせては絶対にいけないと言いますが。

【判定】定説なし

 

丁香医生団:感染症が流行している期間には、天気に限らず子どもを屋外に出すのは出来るだけ控えてください。子どもが外で遊びたくで我慢できなくなった場合にも、できるだけ広くて人が少ない場所を選んでください。子どもの手の衛生には常に注意してください。雪に触った場合もその他の物に触った場合と同様に手を消毒する前に指をくわたり目をこすったりさせないようにしてください。

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Q8 丁香医生が、幼児の尿が新型コロナウイルスの予防に役立つと表明したそうですが。

【判定】デマ

 

丁香医生団:(ネットに掲載された画像の)加工技術がすばらしくて、危うく自分でも信じてしまうところでした。私は言っていませんし、言ったのは私ではありません。デタラメを言わないでほしいものです。

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Q9 目下の所、新型コロナウイルスを予防/治療する薬はないのですね。

【判定】信じてよい

 

WHO:現在に至るまで新型コロナウイルスを専門に予防・治療する薬物はない。

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Q10 「金銀花(スイカズラのつぼみ部分)」に新型コロナウイルスの予防効能あるのでしょうか。

【判定】定説なし

 

丁香医生団:現在は動物実験が行われており、抗ウイルスウイルス効果が出ています。しかし人体内での効果は類推できません。重要なことは実験で用いる薬剤量と摂取方式は、われわれの日常の飲食における摂取とは大きな違いがあることです。薬剤を大量に使用すれば副作用が発生します。自己判断で予防のために用いることは絶対にしないでください(金銀花は生薬として忍冬などと呼ばれ、利尿や健胃、解熱、浄血作用があるとされ用いられてきた)。

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【判定】デマ

 

丁香医生団:臨床データが不足しており、新型コロナウイルス感染予防の効果は証明できていません。「双黄連」を新型コロナウイルスの感染予防のために使わないようお勧めします。「双黄連(口服液、顆粒、カプセル、タブレット)」は中医薬成分の口服薬が原因となった副作用の件数で、2013年には最多で、14年には2番目になりました。

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Q12 衣服のスチームハンギング機で新型コロナウイルスを殺すことができるのですか。

【判定】デマ

 

丁香医生団:75%の消毒用アルコールを噴霧した上で、衣服を裏返しにして風通しのよいベランダで干した方が効果的です。加熱によって衣服に付着した新型コロナウイルスを殺そうとしたら、効果を出すには1着につき30分以上が必要です。

 

(編集担当:如月隼人)