新型肺炎:噂の「ウソ」と「ホント」 Q&A(第4回)

中国の医学・健康情報サイトの「丁香医生」は新型コロナウイルスに関連して広まった予防法や各種情報についての「噂」について、専門家や関係者の説明にもとづき「信じてよい」「定説はまだない」「デマ」などと判別するコーナーを設けた。

 

以下はQ&A形式による「噂」とその解説の抜粋(日本語記事として読みやすいよう、言い回しを多少変更)。なお、「丁香医生」は情報サイトとして専門の医師の参加を仰ぐことで正確な情報を伝えることに努めている。説明中の「丁香医生団」とは同サイトの情報発信に参画する医師らを指す。

 

Q 7日間使用した(医療用にも使える)N95マスクは消毒すれば、使い続けることができますか?

【判定】定説なし

 

丁香医生団:

ドライヤーを使ってもアルコールを使っても、マスクの機能を破壊する可能性があります。米国ではマスクの供給不足など特殊な状況での「延長使用」や「再使用」を認めていますが、極めて厳格な条件が定められています。一部メーカーは再使用について「5回を超えないこと」と定めています。7日間の使用はこの基準を大幅に超過しています。

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Q 主にホルモンに頼る治療で、患者は廃人になってしまうのでは?

【判定】デマ

 

李蘭娟氏(専門家):

現在発生している大量の病人に対して、そもそもホルモンを使った治療は行われていません。SARS発生時には、一部患者にホルモンを使った治療が行われ、大腿骨の壊死という副作用が発生しました。現在の治療法ではホルモンが用いられていませんから、大腿骨の壊死が発生することはありません。

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Q 日光にさらせば新型コロナウイルスは消毒できるのですか?

【判定】デマ

 

丁香医生団:

日光に照らしても(新型コロナウイルスの消毒に必要な)摂氏56度に達しません。また、紫外線量も紫外線殺菌装置の強度に至りません。外出先が日当たりのよい場所でもマスクをすうるなどの防御が必要です。

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Q ウイルスや携帯電話やエレベーターのボタンにも存在するそうですが。

【判定】信じてよい

 

丁香医生団:

SARSウイルスの特徴などから推察して、新型コロナウイルスは金属やプラスチックの表面でも2~3日は生存すると考えられます。ただし生存しているのと感染力があるのとは別の話ですが、携帯電話やエレベーターのボタンに付着するウイルスは数も種類も多いのです。触った後には手洗いをしてください。手洗い前の手で口や鼻を触ったり、目をこすってはいけません。携帯電話を操作しながら物を食べないでください。同居する人に感染者と密接な接触の経歴がある場合、その人の携帯電話は隔離してください。よく消毒して触らないようにしてください。

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Q マスクは厚い方がウイルスを防ぐ効果が大きいのですか?

【判定】デマ

 

丁香医生団:

マスクの厚さと防護効果は別です。医師が使う外科用マスクは比較的薄いのですが、濾過効率は非常に高いものです。市販されている綿入れマスクは厚いのですが、伝染病を防ぐ機能は備えておらず、頼ることはできません。

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Q 多くの養殖池が新型コロナウイルスに汚染されており魚は食べてはならないと聞きました。

【判定】デマ

 

丁香医生団:

青海省、広西チワン族自治区南寧市、雲南省麗江市などで噂が発生しましたが、いずれもデマでした。新型コロナウイルスは違法に売られていた野生動物が感染源でしたが、中間宿主については判明していません。正規のルートで販売されている獣肉や魚肉を食べても問題ありませんが、しっかりと加熱してください。