新型肺炎:噂の「ウソ」と「ホント」 Q&A(第5回)

以下は、中国の医学・健康情報サイトの「丁香医生」が新型コロナウイルスに関連する噂などについての、専門家や関係者の説明にもとづくQ&A形式の解説から抜粋。

 

Q 単樹茶(烏龍茶の一種)を多く飲んだりイチゴをたくさん食べれば肺炎の予防になるそうですが。

【判定】デマ

 

丁香医生団:

ねつ造です。「(呼吸器感染症の権威で中国社会での信頼が極めて高い)鐘南山氏が単樹茶が肺炎防止に大きな効果と発表」「国家衛生局がイチゴには肺炎を防止する大きな効果と発表」といった写真付きの文章が発表されましたが、いずれもデマでした。鐘南山氏は「そのような情報を出したことはない」と紹介しました。また「国家衛生局」という組織は存在しません。

注:中国中央政府で医療や健康問題を所管するのは「国家衛生健康委員会」

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Q ネットでは感染発症者が10万人前後という情報がありました。

【判定】デマ

国家衛生健康委員会:

 

真実でない情報です。

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Q 消毒用アルコールは濃度が高いほど効果があるのですか?

【判定】デマ

 

丁香医生団:

それはねつ造です。濃度が60%~80%で効果があり、65%~75%の場合に効果が最も高くなります。アルコール濃度が90%以上の場合には消毒効果が弱まっていきます。アルコール濃度が75%以上の白酒(バイヂウ、中国伝統の蒸留酒)ならば適度な濃度に希釈して物体表面の消毒に使えますが、効果は医療用アルコールよりも劣るので緊急用になら利用できます。

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Q 塩水で口を漱げば感染を予防できるそうですが。

【判定】デマ

 

丁香医生団:

口を漱いでも呼吸気道を清潔にすることはできません。また、塩水が新型コロナウイルスを消滅させる効果がるとの研究結果は全くありません。

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Q (権威ある専門家の)鐘南山氏が、全中国人を2週間に渡り自宅待機の方式で隔離すると言ったそうですが。

【判定】デマ

 

広州医科大学付属第一病院:

鐘南山氏がそのような提案をしたことはありません。鐘氏は予防に注意し、早期発見、早期隔を行うことで感染を可能な限り減らし、スーパースプレッダーが出現する可能性を減少すべきと強調しています。防御は重要ですが、パニックになる必要はありません。

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Q ウイルスは2018年には発見されたと聞きました。

【判定】デマ

 

中国科学院:

デマです。2018年に発表された「科学者が新型コロナウイルスを発見」という記事を改めて見つけた人がいたのですが、今回の2019-nCovとは別の種類のウイルスでした。

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「丁香医生」は新型コロナウイルスに関連して広まった予防法や各種情報についての「噂」について、専門家や関係者の説明にもとづき「信じてよい」「定説はまだない」「デマ」などと判別するコーナーを設けた。

 

上記は同コーナーに掲載されたQ&A形式による「噂」とその解説の抜粋(日本語記事として読みやすいよう、言い回しを多少変更)。なお、「丁香医生」は情報サイトとして専門の医師の参加を仰ぐことで正確な情報を伝えることに努めている。説明中の「丁香医生団」とは同サイトの情報発信に参画する医師らを指す。