そ、それ考えすぎです。ケンちゃんとは関係ない!

本日、発表した記事、


http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0323&f=national_0323_105.shtml


で、タイトルを「洗濯屋さん」としたところ、「ケンちゃん」との関連を憶測した方がいた。


ち、違います。ご、誤解です、まったくの。


あ、「そっち方面」がお嫌いな方は、本日のブログは無視してほしい。具体的に誰と名前は挙げませんが、Sおりんさん、「洗濯屋+スペース+ケンちゃん」で、ググらないでね。


とにかく、誤解。誤解ですってば。


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「なんで、クリーニング店」と書かなかったのか、ということですね。これには、海より深いわけがあります。

まず第一に、記事作成にあたってはカタカナ語、つまり外国語の直接の音訳は「できたら避ける」という方針があります。こんなことを言うと、いろいろと同業者に“袋叩き”になるかもしれませんが、カタカナ語を安直に使う媒体や記者は、情報発信を安直に考えている、あるいは記事作成の“技術”に乏しい場合がある。



なぜなら、業界専門の媒体などを除き、記事掲載にあたっては「特別な知識がなくとも、中学生ぐらいの国語力があれば、十分に理解できるように書く」という原則があるからです。つまり、カタカナ語を無批判に使えば、外国語や業界用語に詳しくない人は、分からない。それを避けるのが、情報発信側のつとめです。


「クリーニング」ぐらいなら、中学生でも分かると思いますが、それでも私は避けます。洗濯をクリーニングに言いかえる、積極的な理由が見当たらないからです。カタカナ語には、それまでの用語とは違う一種のイメージがある場合もあります。そういったイメージを加味して判断してもあの記事の場合、洗濯をクリーニングに言いかえる理由がない。


さらに、「物理的」な問題があります。実はこれが、決定的要因になる場合がある。カタカナ語って、漢字を使うより文字数が多い。ここ、大切ですから、繰り返して言っておきます(なんか、予備校の授業みたいになってきた)。記事を出す場合、文字数が決定的な要因になる場合があります。


新聞や雑誌の場合、文字数が完全に「物理的」な問題になります。紙面からあふれては、絶対にダメ。雑誌の場合、編集者が必死になって、調整する。新聞なら、整理部の仕事。ちなみに、文字が少なくてもダメ。新聞の場合、本文の文字が足りない場合、「1行なら、最後が空いてもやむをえない場合がある」などとされますが、それでも「とにかく避けろ」となります。雑誌の場合、1行空いてしまうことも許されない。


ウェブの記事の場合、本文の文字数制限は比較的ゆるやかです。「紙面制限でアウト」ということにはならない。でも、見出しには制限がある。1文字でも、はみだしたらダメ(これは、媒体によって違います)。そこで、最初の話に戻りますが「クリーニング」なんて長い言葉を使うと、それ以外の文字を削ることになる。そうすると、伝えたいことが伝えられないという場合がある。だから、短く表現できる言葉は、できるだけ短くということになる。


以上が、「クリーニング店」(7文字)でなく、「洗濯屋」(3文字)にした理由です。「洗濯屋」の言葉を使えば、普通の記事には使わない「洗濯屋さん」という表現にして、なんとなく「ほんわか」した雰囲気を演出することもできる。


私の記事をお読みいただいている方には、会社員も多いようです。記者としての打ち明け話ですが、カタカナ使用の長たらしい社名や商品名は考えものです。宣伝しようとプレスリリースを出してみても、見出しを含めて、記事化しにくい。編集側が苦しまぎれに、見出しなんかで適当な略語を作ることもある。「え、そんなダサ言い方は勘弁してほしい」と思っても、後の祭り。報道各社が“右にならえ”したら、自社が気に言った呼称を広めるのは、けっこうしんどくなります。


どうしても長ったらしい固有名詞を使う場合、略語表記も一緒に発表してしまうことを、おすすめします。

もう少し書きます。


記事を作る場合には「絶対に記事化する」、「これはボツ」という両者の中間に、「これは記事にしようか、どうしようか」と、判断が必要なネタもあります。主語の文字数を見て、「こりゃあ、ひどいな。見出しを作りにくいし、本文の実質的な中味が薄くなるぞ。やめとこ、やめとこ」なんて場合もありえる。


前言訂正。


そんなことはありえない。記者・編集者などの皆さんは内容をあくまでも厳密に吟味して、社会に発信する意味があるかどうか、完全に内容本位で記事化の優先度を決めます。企業情報なんかにしても、見出しの文字数がうまくおさまるかどうかなんて安直なことで、記事化ウンヌンを決めることは、ありません。絶対にありえません(たぶん)。