高速道路トンネルの退避場所で「車震」現象 警察官が発見、運転手「気分がさえなかったもので」と釈明

 中国では路上や駐車場などで時おり、「車震」という現象が発生している。停車中の乗用車などが、不気味に震動する。湖北省宜昌市で高速道路警察隊に勤務する警察官は23日午前2時ごろ、滬蓉高速道路をパトロールしていた。すると、トンネル内の退避スペースに、乗用車1台が停まっていた。乗用車はハザードランプを点滅させていた。楚天都市報などが伝えた。

 

 警察官は「故障だろう。助けが必要かな」と思った。そこでパトカーを乗用車のすぐ後ろに停めた。まずは状況の確認だ。パトカーを降りて乗用車に近づいた。トンネル内はかなり暗かった。車内はよく見えなかったが、だれも乗っていないように思えた。警察官は乗用車の前方に回った。改めて車内を確認した。

 

 驚いた。助手席の上に人の「裸の尻」が見えた。動いていた。男女2人が抱き合っていた。警察官がのぞき込んでいるのに、夢中になっていて全く気がつかない。そう言えば、乗用車の車体が、かすかに揺れている。

 

 職務柄、放置することもできない。警察官は改めて車のドアのところに行き、ノックした。応答がない。再び強くノックした。さすがに気づいたようだ。乗用車のドアが開き、若い男性がズボンをひきずり上げながら出て来た。警察官が確認作業を初めてから、3分ぐらいは経過していたという。顔中、汗だらけだったという。

 

 男性は警察官が質問する前に「申し訳ありませんでした。運転していたら眠くなってしまって。それに気分もさえなくて、ちょっと目を覚まそうとして……」などと釈明しはじめたという。

 

 その後の警察官の事情聴取に、若い男性は極めて素直に応じたという。免許証などで、年齢は23歳と確認できたという。不審な点はなかった。車内の女性について、男性は「妻です」と説明した。女性は車内で顔を伏せたままだった。本来ならば確認する必要があるのかもしれないが、警察官は「見逃す」ことにした。

 

 警察官は自動車を降りた男性と、車内で顔を隠したままの女性に「教育」をした。「トンネルで『車震』をしたりして、刺激を追い求めるのは、実に危険な行為です」などとしたが、「教育」は短めに切り上げたという。

 

 警察官が発車させるように指示すると、男性は運転席に座り、急いでその場を去ったという。

 

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 ◆解説◆
 高速道路トンネル内での「車震」の報道は、やや珍しい。「車震」は多くの場合、人気のない郊外や農村で発生している。「車震」を専門に狙う強盗事件が連続して、問題になったこともある。2015年12月には、川のそばに停車した際にサイドブレーキをかけ忘れた乗用車で「車震」が始まり、乗用車が坂を下り始めたが中にいた男女は気づかず、乗用車が川に転落する事故が発生した。乗っていた2人にけがはなかった。(編集担当:如月隼人)

 

参考:・男女高速隧道车震被查:精神不好提提神(中国語)

 


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Posted by 如月隼人