中国「J-15」艦上戦闘機は欠陥機、その証拠に生産進めない 国外で報道、中国メディアは反論

 

 中国メディアの新浪網は1日、カナダで発行される華字・英字軍事情報誌「漢和防務評論(漢和)」が、中国が航空母艦「遼寧」で運用する艦上戦闘機「J-15(殲-15)」が欠陥機との見方を示したと報じた。新浪網は3日付けで改めて「J-15は世界の一流戦闘機」と主張する論説を掲載した。

 

 「漢和」はJ-15について、生産開始から足掛け4年になるのに、現在も20機未満しか生産されていない不自然さに注目。航空母艦に離着艦できる技量を持つパイロットを養成するためには、まったく足りない機数という。

 

 また、これまでの報道で、J-15の稼働率も極めて低いことに注目。また、空母運用のためには欠かせない、艦内における修理作業も行われた形跡がないとした。

 

 「漢和」はJ-15について、ロシアの艦上戦闘機であるSu-33の技術を使おうとしたものと指摘。しかし中国はリバースエンジニアリング(コピー)に失敗したと論じた。中国の取る手立てとしてはまず、ロシアからの「MiG-29」輸入があるという。

 

 MiG-29の艦上戦闘機版は、MiG-29Kだ。しかしMiG-29Kはインドへの輸出に特化され、インド側の要求が大幅に取り入れたタイプだ。「漢和」は、艦上戦闘機タイプのMiG-29の対中輸出にロシアが応じることを疑問視した。

 

 次の方法としては、中国で開発中の「J-31」を艦上戦闘機タイプに改良する方法がある。しかし「漢和」は、「J-31」の艦上戦闘機タイプを開発できるのは、今後10-15年後との見方を示し「間に合わない」と論じた。

 

 そのため、中国海軍にとって残された方法は、中国がコピーしようとして失敗したロシアのSu-33の技術を、大金を投じて購入するしかないという。

 

 新浪網は一方で、3日になりJ-15を優秀な戦闘機と主張する記事を掲載。電子装置が国産であるため、Su-33よりも若干優秀であり、空中給油も可能との見方を示した。さらに、搭載武器も多彩であり、「制空、対艦攻撃、対地攻撃も可能で、単なる戦闘機とみなすのは不適切」と称賛した。

 

 J-15についての総論としては「世界の一流レベル。その他の艦上戦闘機、Su-33、米F/-18、仏ラファールと比べてもしっかりとしている」との考えを示した。

 

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◆解説◆
 「漢和防務評論」の論調形成の中心的人物とされるのは、中国出身の平可夫氏。現在はカナダと米国の国籍を保有しているとされる。「平可夫(ピンコフ)」はペンネームで、第2次世界大戦中に活躍したソ連のジェーコフ将軍の名にちなむという。

 

 平可夫氏は日本に留学したこともあり、日本語、英語、ロシア語に堪能という。「漢和防務評論」はこれまで、軍事問題について中国における一般的な認識とは異なる説を発表するなどで、議論を巻き起こしたことが多い。「漢和」は「中国と日本」を意味する。同誌は日中絡みの軍事問題を扱うことが多い。(編集担当:如月隼人)

参考:
汉和称歼15仿制工程不成功 中国或求俄提供改造方案(中国語)
深度:中国舰载机需求俄重新设计?20架歼15亮相回应(中国語)