猥褻の疑い、「女性がバナナ食べる」姿は削除 中国でネット投稿への自主規制が強まる

 中国で、個人によるインターネットへの投稿の規制が強化されている。「猥褻な投稿が社会に悪影響を与えている」というのが主な理由だ。動画/画像投稿を受け付ける会社の自主規制も強まっており、女性がバナナを食べる様子の投稿も削除の対象になっているという。

 

 中国では個人によるインターネットへの動画投稿が盛んだ。大きな特徴は自らが出演する作品の多いことで、「実播(ヂーボー=実況)」など呼ばれている。北京市当局はこの「実播」に、社会に害を与える「猥褻動画」が目立つとして規制を強めている。

 

 北京では4月18日、新浪、捜狐、優酷、百度など、動画投稿を受けて入れているサイトなどが自主規制の「協定」を発表した。問題ある投稿を行った者の「ブラックリスト」を公開し、動画投稿からの排除を狙うという。

 

 投稿側は併載される広告で収入を得られるだけに、当局及び掲載先サイトとの「ぎりぎりの線」を狙った攻防が続いている。また、掲載サイト側が投稿者と契約を結び、投稿者側が年間1000万元(約約1億6000万円)以上の報酬を得ている例もあるという。収益と「当局による処分」がせめぎ合うだけに、“攻防戦”は熾烈なものとなる。

 

 中国当局はメディアによる情報発信を統制してきた。従来型のメディアと違うのは、メディアに対しては事前検閲をしてきたが、投稿の場合には掲載後に処理するしかない。

 

 中国メディアの新快報によると、ネット上での掲載場所を提供する企業も、極めて神経質になっている。すでに、マシンよる校閲システムを作っているが、マシンにできるのは「100%安全か、100%NGか」を判断することだけで、大部分は「係員が自分の目で判断するしかない」という。

 

 サイトを運営するある企業によると、「監視チーム」を80人以上に増員し、三交代制・24時間体制で投稿を見続けている。1時間で、1人が多い場合には6万枚の画像をチェックする。問題のある画像は20秒以内に掲載不能にすることを心がけている。

 

 規則としては例えば「女性が挑発的な様子でバナナを食べている」画像や動画は削除対象になる。しかし、作業員に聞くと「バナナを食べているだけでダメ。(バナナだけでなく)食べている姿が写されているだけでダメにする」状況だ。

 

 その他、「ガーターを用いたストッキング」も削除対象になる。最近のファッションとして、街中でガーター着用の衣装を披露する女性も多いのだが、それでも削除対象にしているという。(編集担当:如月隼人)

関連:・中国で流行の「個人による動画投稿」、北京で規制強化・・・主な理由「わいせつ投稿の害大きい」

参考:・网络直播平台幕后有个把关小组 一人一天要审海量实时直播截图(中国語)


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Posted by 如月隼人