中国人は対象外 ブラジルが五輪期間中に「ビザ免除」の特例、対象は豪・カナダ・日・米国人のみ

 人民日報系のニュースサイト「人民網」は5日、8-9月にリオデジャネイロで開催される五輪・パラリンピック期間中に実施する入国ビザ免除の対象に中国人は含まれないとする記事を掲載した。対象はオーストラリア、カナダ、日本、米国人のみになったという。

 

 ブラジルは日本人や米国人に対しても入国に際してビザを要求している。しかしブラジル国会は2015年10月、五輪・パラリンピック期間中に外国人のビザなし入国を認める法案を成立させた。

 

 観戦者の便宜を図ることで旅行者を増やそうとの意図で、6月1日―9月18日に入国し、五輪などの観戦チケットを所持している外国人に対しては、ビザを免除することにし

た。最大で90日の滞在を認める。

 

 同法については、中国からの旅行者増加も見込んでいると思われていたが、中国の駐リオデジャネイロ総領事館は5日、同期間中にビザなし入国が認められるのはオーストラリア、カナダ、日本、米国人のみで、中国人は五輪などを観戦する場合でもビザが必要として、自国民に注意を促した。

 

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◆解説◆

 ある国が外国人の入国を認めるかどうかは、完全にその国の主権に属すると考えられている。入国を認めない場合でも、一般には理由を説明する必要すらないとされているほどだ。

 

 ビザ発給とはいわば、入国を認めるかどうかの「事前審査」だ。特定の国籍の者に「ビザなし入国」を認めるということは、「その国のパスポートを所持しているだけで、自国に不都合なことはしないだろう」と、相手国と相手国国民に対する信用度が高いことを意味する。

 

 日本人がビザなしで入国できる国は3月初旬の時点で175カ国で、世界では第12位だ。中国の場合は50カ国で、第41位だ。台湾は多くの国から「国家」として扱ってもらえないにも関わらず、ビザなし入国が可能なのは137カ国で世界第30位だ。

 

 もっとも、中国人にビザなし入国を認める国が多いのは、仮に悪意ある目的で入国を図る者の割合が少ないとしても、「人口が極めて多い」ために総数としては多くなってしまう危険があるという、中国の努力だけでは解決できない事情もある。(編集担当:如月隼人)

参考:・驻里约总领馆:奥运期间中国游客赴巴西不享受免签待遇(中国語)


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Posted by 如月隼人