中国で「鉄道貨物輸送量」の落ち込みが加速 経済の減速を反映、「李克強指数」のひとつ

 中国政府・交通運輸部は6日に発表した「2015年交通運輸行業発展統計公報(交通運輸業界発展統計公報)」によると、鉄道貨物輸送量は扱い量でも輸送トンキロでも前年比で10%以上、落ち込んだ。鉄道貨物輸送量は、李克強首相がかつて「経済の実情を知るためにGDPより確か」と表明した「李克強指数」のひとつ。

 

 鉄道の貨物取扱量は2011年から15年まで減少傾向を示した。14年には前年比3.9%減で、15年には11.9%減と、落ち込みが2桁台に達した。

 

 11年から15年までの輸送トンキロは減少し続けた。13年には前年比1.6%減だったが、14年には3.9%減、15年には11.9%減と、落ち込みが2桁台に達した。

 

 李克強首相は遼寧省の共産党委員会書記を務めていた2007年、経済の実情を知るのにGDP成長率はあてにならないとして、自分自身は鉄道貨物輸送量、銀行融資残高、電力消費の推移を見ていると述べたとされる。

 

 そのため、上記3種の経済指標、あるいは経済指標3種を構成要素とする数字が「李克強指数」と呼ばれるようになった。「李克強指数」を過大評価すべきでないとの批判もあるが、シティバンクなど国際的な大手金融会社も、同指数の有用性を認めた。

 

 【鉄道取扱貨物量の推移(単位・億トン】
2011年    39.3263
2012年    39.0438
2013年    39.6697
2014年    38.1334
2015年    33.5801

 

【鉄道貨物輸送トンキロの推移(単位・億トンキロ】

2011年    29465.79
2012年    29187.09
2013年    29173.89
2014年    27530.19
2015年    23754.31

(編集担当:如月隼人)

 

参考:・2015年交通运输行业发展统计公报(中国語)