北朝鮮・金正恩第1書記「責任ある核保有国として世界の非核化のため努力する」

 北朝鮮の朝鮮中央通信は7日、同国労働党大会で金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が行った党中央委員会工作報告の内容を伝えた。金第1書記は核兵器ついて「責任ある核保有国として世界の非核化のため努力する」などと述べたという。

 

 労働党大会は6日に始まった。金日成(キム・イルソン)主席時代の1980年10月10日以降、開催されていなかったので36年ぶりの党大会ということになる。金正日(キム・ジョンイル)総書記が1回も党大会を開催しなかったのは、党ではなく軍を信頼の対象にしていたからとの見方がある。

 

 金正恩第一書記が党大会を開催した理由については、権威をさらに高めるためとの解釈が可能だ。金正恩第一書記は風貌についても祖父の金日成主席に近づけ、経済情勢が現在のように逼迫していなかった時代の指導者のイメージに自らを重ね合わせようとしていると見られている。

 

 7日の党中央委員会工作報告では、現状について「朝鮮労働党の長い歴史の中でも、他の時期とは比べようのない厳しい闘争期」と論じた上で「偉大な変革の光栄な勝利の年代」と主張した。

 

 党の二大目標としては「経済建設」と「核武装建設」と主張。両目的のために、「積極的な闘争の展開を貫徹・実現する」と主張した。

 

 軍事問題としては「戦争のない平和な世界の建設が労働党の闘争目的であり、地域と世界の安全と平和のための闘争は党と政府の一貫した立場」と主張。

 

 さらに「朝鮮(北朝鮮)は責任ある核保有国だ。敵対勢力が核兵器で朝鮮の主権を侵犯することさえなければ、朝鮮はすでに立場を明確にしているように、核兵器を先制使用することはない」と論じた上で、自国の方針として「世界の非核化を進める努力のために、国際社会に対して承諾した核兵器を拡散させない義務を誠実に実行する」と表明した。

 

 なお、北朝鮮は外国人記者の労働党大会取材を認めていない。中国・新華社も、朝鮮中央通信の報道にもとづき、党大会関連情報を配信している。(編集担当:如月隼人)

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参考:朝鮮中央通信(中国語)