「幹部なのに党費をキチンと支払わぬ者がいる!」 中国共産党、堕落批判で真っ先に「怒りの指摘」

 中国共産党の党紀や党風の維持と向上を担当する中央紀律検査委員会は8日、「党規則意識を呼び起こす」と題する文章を発表した。同文章は、幹部ですら党員意識を失っている場合があると批判した。冒頭では、高級幹部ですら党費をきちんと支払っていない者がいると指摘した。

 

 文章は本文冒頭で、「党規則の意識が弱い。党の観念がとぼしい。これは、われわれの党が直面している一大挑戦だ」と指摘。「問題は政府の各部門や国有企業だけでなく、各級党委員会や党の工作部門にも存在する」と論じた。

 

 中国では、中央政府や地方政府、企業体などに「共産党委員会」などが設置されている。政府機関や企業体は党とは別の組織であるので、共産党員でなくとも、要職に就くことは可能だ。しかし実際には「共産党がすべてを指導する」体制であるので、組織の高級幹部は共産党員であることが一般的だ。

 

 文章は、共産党の委員会や工作部門など、共産党にとってそれぞれの部署で中核的な役割を果たす部署の党員にも「問題がある」と論じた。

 

 そのうえで、「党費を納めることは、党員としての最も基本的な義務」と指摘。革命期には「敵に捕らえられ監獄に入れられた場合、処刑の直前に最後の党費を納めたものだ」と、かつての現在の違いを論じた。

 

 さらに「翻って現状を見れば、国有企業や金融機関の党員幹部は、高給を取っているにもかかわらず、党費をきちんと納めていない」と批判。最近の調査では、山東省の国有企業20社以上で、党員幹部が党費未納を指摘され、総額8900万元(約14億8000万円)以上を支払い、天津市では国有企業60社以上の党員幹部が、2億元(約33億3000万円)以上を支払うことになったという。(編集担当:如月隼人)

参考: 唤醒党章意识(中国語)