中国系住民がトランプ候補の応援団を結成「不法移民は許さない」などに共鳴=米国大統領選

 中国メディアの新浪網によると、米国の中国系住民が大統領選のトランプ候補の「応援団」を結成した。不法移民を許さないトランプ候補の主張などに強く共鳴している。

 

 4日にはロサンゼルス市内で、第3回の米全国ボランティア協力会議を開き、米国の各都市で迅速に分会を結成することや、民主党の候補者に強力に対抗すなど、今後の戦略目標を決めた。また2カ月以内を目標に、全米の中国系住人が集まる応援集会を行い、トランプ候補にも出席を求めるという。

 

 会には「団長」、「副団長」、「突撃大隊長」などの役職があり、階級化されている。団長である王湉氏によると、当初は共和党のブッシュ候補を支持していた。ブッシュ候補が撤退した後に、トランプ候補を支援するようになったという。

 

 会の呼称は「華裔北美川普助選団(中国系人北米トランプ選挙援助団)」だ。SNSを利用して運動参加を呼び掛けた。共和党の対立候補が選挙戦から次々に撤退するにつれて、人数が増え、5月3日時点には700人を超えた。ただし、参加はしていないシンパもいるはずという。王団長は「少なくとも中核メンバーは戦闘力に満ちている」と説明した。

 

 王団長は北京市出身で32歳。10歳の時に米国に移住してきた。職業は「フリーの投資家」という。王団長は米国の中国系住民としては、知られた存在だ。これまで「天天」の名で、米国内で中国人を差別したり侮辱する事例が発生した際に、抗議運動の中心的存在になってきた。

 

 最近では2016年に、中国人系警察官がアフリカ系米国人を誤って射殺した際には、警察官擁護のためにデモを実施。全米で15万人の中国系住民が参加した。ただし、デモなどの際にアフリカ系に対する差別的スローガンがあったとして批判もされている。王団長は「米国には言論の自由がある」などとして反論した。

 

 王団長は、トランプ候補が本音を隠さないところが好きだと説明した。「彼は不法移民が大嫌いだという。私も大嫌いだ。彼は中国人が大好きだという。私も大好きだ、。彼はイスラム教徒に米国に来てほしくないという。私は、イスラム教徒が嫌いだとは言わないが、テロロストが入国する措置が、まったく不十分だと思う。だから、私は、まずはイスラム教徒を入国させるなという主張を支持する」と述べた。

 

 なお、「トランプ」の中国語表記には、「特朗普(テゥーランプー)」と「川普(チュワンプー)」の2種類がある。メディアを含めて「特朗普」の書き方が正式とされている。

 

 「華裔北美川普助選団に参加した四川省出身者からは「中国で公式に使う特朗普は好きじゃないな。川普の方がしっくりするし、言いやすいよ。四川省の人々と通じるところがあるしね」と語ったという。

 

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◆解説◆
 中国では、省や都市の地名を漢字1文字で表す場合が多い。書き方が完全に固定しているわけではないが、四川省の場合には「川」を使う場合が多い。「四川料理」も「川菜(チュワンツァイ)」と短く表現することが一般的だ。

 

 トランプ候補支持者は「川粉(チュワンフェン)」と呼ばれることが多い。「川普粉絲」の略語だ。「粉絲(フェンスー)」は本来、日本で「春雨」と呼ばれる食材を指す語だったが、現在は「FANS」の音訳語として用いられることが多い。(編集担当:如月隼人)

参考:独家:用中国社交网 在美华裔组建特朗普支持团(中国語)