台湾の馬英九前総統が15日に香港訪問、「悪意ある騒ぎ」警戒して日帰り

 台湾メディアの中央通訊社によると、台湾の馬英九前総統が15日、香港を訪れる。

 香港の非営利組織(NPO)である亜州出版協会の招きによる。式典の場のスピーチも予定されている。ただし「下心を持つ人の悪意ある騒ぎ」を避けるため、日帰りの日程という。

 

亜州出版協会は報道の自由の擁護を設立目的としており、毎年、優れた情報発信をしたアジア各国のメディア関係者を表彰している。馬前総統は表彰式に出席して、スピーチも行う。

 

 馬前総統の一族は湖南省出身だが、生まれたのは香港だ(1950年)。馬前総統の生後まもなく、一家は台湾に移った。その後、97年、99年、2001年と3回、香港を訪問している。そして、総統職を退任してからの、初の海外先に香港を選んだ。

 

 当時の馬前総統は、気鋭の政治家として「上昇気流」に乗っていた。香港生まれであり、気さくに香港人に接したので、香港では「馬英九旋風」と呼ばれるほどの人気だった。99年の訪問は台北市長在職時だった。個人としての訪問で、わずか32時間の滞在だった。

 

 2000年には香港と台北の「第1回・2都市フォーラム」を台北で開催。01年には「第2回・2都市フォーラム」を香港で開催し、台北市長の名義で香港を訪れた。

 

 馬前総統の香港訪問の軌跡からは、台湾の政治家として国外での活動の範囲を拡大しようとした意図が読み取れる。もちろん、念頭にあったのは中国の反応だ。

 

 しかし、今回の訪問では、「民間からの悪意ある騒ぎ」を警戒して、日帰りの香港訪問とした。政権担当時のやり方が、「あまりにも親中的」として反発が発生する公算が大きいと認識したことになる。香港滞在時間は、97年の初訪問よりさらに短いことになる。(編集担当:如月隼人)

 

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参考:・馬英九卸任後首次出國 15日赴港(中国語)