明日で天安門事件から27年 中国のネット規制、これまで以上に強化

 1989年6月4日で、中国北京市中心部の天安門広場などで民主化を求める学生ら市民を、中国当局が軍部隊を投入して鎮圧してから27年になる。

 

 

 中国当局はこれまでも、インターネットで同事件についての情報や意見が広がることを厳しく規制していたが、改めて調べたところ、規制がこれまで以上に強化されていることが分かった。

 

 中国では天安門事件が「六四事件(リウスー・シーヂエン)」または「六四」と呼ばれることが多い。1976年4月に天安門広場で発生した当局側と民衆の衝突「四五事件」と区別するためだ。日本では76年の事件を「第1次天安門事件」、89年の事件を「第2次天安門事件と呼ぶことがある。

 

 「四五事件」の場合、事件の背景には人々の、いわゆる「文革四人組」への反感があった。弾圧したのも「四人組」側だった。そのため「四人組」失脚後には、事件における民衆の立場が「愛国的」だったと認められ、処罰された人も名誉回復された。

 

 しかし、「六四事件」の場合、現政権も弾圧した側の、例えば李鵬元首相や、弾圧側に加担した江沢民元国家主席存命中であり、政治的に勢力を残しているだけに、中国当局は同事件の扱いでは、極端に神経質だ。さらに香港などで、同事件を絡めて中国の人権弾圧を批判する運動が根強く続いているという問題もある。

 

 中国のネット民が多く使う検索サイトに「百度(バイドゥ―)」がある。中国企業が運営する「百度」は中国当局の規制を受け入れており、これまでも「六四」の語で検索すると、中国の「六四式拳銃」など、事件には関係のない頁ばかりが検索結果として表示される状態が続いていた。

 

 本日(2016年6月3日)午後10時ごろ、百度を利用して改めて「六四」の語で検索したところ、ページが全く表示されない状態になっていた。画面には「申し訳ありません。“六四”に関連するページは見つかりません」などの文字が表示された。

 

 一方、2010年に中国から検索事業を撤退したグーグルを用いて「六四」の語で検索すると、「六四事件」を開設するウィキペディアのページが冒頭に表示され、その次に、香港で学生らが「六四」についてイベントを行った、BBCの中国語ニュースが示される。(編集担当:如月隼人)

 

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参考:・很抱歉,没有找到与“六四”相关的网页。(中国語)