香港の裁判所、反中抗議活動した4人に無罪を言い渡す「集会の自由は法で認められている」

 香港東区裁判所は7日、中国に対する抗議活動をして逮捕・起訴された被告4人に対して、「法により、人民の集会の自由が認められている。この権利を重く見る」などとして無罪を言い渡した。中国メディアの観察者網などが報じた。

 

 4人のうち1人は立法会議員(香港議会議員)。他の3人は、中国を強く非難する政党幹部。4人は11日、香港に設置された中国中央政府の出先機関である「中央人民政府駐香港聯絡弁室」建物前で中国政府が発表した「香港における『1国2制度』の実践」と名付けられた白書を燃やして、抗議した。

 

 4人は逮捕された。問題にされたのは、4人が安全維持のための警備員の活動を妨害したかどうかだった。

 

 裁判所は、被告の1人に対して、「いったんは警備員に体当たりするなどで行動を妨害したが、(妨害を継続してはおらず)、警備員の行動に重大な障害を与えたとは言えない」との判断を示した。さらに、当日は多くの人が現場に集まっており、混乱が起きた責任のすべてを4人に負わせることもできないとの考えを示した。

 

 また、被告らが警備員の持ってきたバケツを奪ったとされる点についても、集まった多くの人々が集まって警備員を取り囲んだという事実があり、政治的に名が知られていたとはいえ、被告らだけの責任に帰するわけにはいかないと判断した。

 

 裁判所はさらに、警備員が私服だったことも問題視した。被告らは警備員の身分を確認できず、警備員は「公務執行中だ」と叫んだが、多くの人が発する怒号にまぎれていたのであり、公的な警備員と認識できたと確証はできない被告がいるとの考えを示した。

 

 被告4人は裁判費用の返還を求めたが、裁判所は1人については、警備員の身分を知りながら行動したと判断できるとして、裁判費用の返還を認めなかった。(編集担当:如月隼人)

 

【関連】
日本の天皇と中国高官、民と接する姿勢はこんなに違う 香港で「比較と非難」
香港で「天安門事件」に「あれは中国での出来事、香港は無関係」の考えも強まる
【参考】・黄之锋等4人无罪获释 法院:基本法赋予集会自由(中国語)


Posted by 如月隼人