台湾の新駐日代表、持ち物は「着任に必要な書類と父の遺影」 台湾人感動「玉ネギのように涙を誘う話」

 台湾の蔡英文総統により駐日本経済文化代表処の代表に任命された謝長廷氏が9日、日本に赴任した。荷物は少なく、持っていたのは着任のために必要な書類と父の遺影だったという。台湾メディアの自由時報などが伝えた。

 謝代表は1986年に民進党(民主進歩党)を創設したメンバーのひとり。民進党は独裁政治を続けていた国民党に反対するグループが結束して作った側面が強く、新党結成時にも党名を巡って紛糾した。「民主と進歩」を示す党名を提案して、意見をまとめたのは謝代表だった。

 

 また、2000年4月から02年には民進党主席、05年2月から06年1月には行政院長(首相)を務めた。蔡新政権が謝氏を事実上の「駐日大使」に選んだことは、対日関係を重視する姿勢にあらわれと言ってよい。

 

 謝代表は京都大学大学院に留学した経験を持つ。博士課程に在籍したが、父親の健康問題のために博士号取得は断念した。

 

 謝代表は日本に旅立つ際の様子をフェイスブックで、中国語と日本語で紹介した。日本語部分は「日本への赴任。手続の関係で一人で行きます。伴うものは政府の文書、家族の写真、そして友人からの祝福」とつづった。

 

 台湾メディアの自由時報などによると、謝代表が持っていた「家族の写真」とは父親の遺影。台湾では「有洋葱!(玉ネギ付き!)」とのことが出た。玉ネギと同様、接するだけで「涙が出てくる」の意。父親思いの謝代表に感動した人も多かったようだ。(編集担当:如月隼人)

 

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【参考】・謝長廷代表のフェイスブックページから (中国語)