中国で校内暴力が多発、李克強首相が危機感「社会道徳の最低線が損ねられている」

 中国政府の公式サイト「中央政府門戸網站」は12日、李克強首相が最近になり、校内暴力が多発しているとして、対策を取るように指示したと伝えた。

 李首相は、校内暴力多発への対策を「重要指示」とした。「学校とは最も陽光に照らされ(開放的かつ透明で)、最も安全な場所であるべきだ。校内暴力が多発していることは、未成年の心身の健康を傷つけるだけでなく、社会道徳の最低線が損ねられていることだ。教育部門は関連部門と共に、多くの措置を取らねばならない」と主張。

 

 特に重要なこととしては「法律や法規をしっかりしたものにすること。学生には、人の尊厳と命を軽視する行為は断固として拒むよう、法制教育すること」と述べた。
--------------------—
◆解説◆
 一国の行政の責任者として、校内暴力の多発を憂慮するのは当然であるし、対策を「重要指示」のランクで表明したことも、はっきりとした方針を示したと評価することができる。

 

 ただ、李首相の説明が上記記事で紹介されているだけだとしたら、はやり物足りない。「人の尊厳と命を軽視しない」ことは形式的にはルールで定められるとしても、「ルール以前の心の問題」がより根源的と考えられるからだ。

 

 法やルールばかりを強調したのでは、「法やルールに反しなければ、何をしてもよい」という風潮を強めてしまう危険性がある。(編集担当:如月隼人)
【関連】
ブルドーザー多数が街頭で「真昼の決闘」 加速・体当たして相手倒しあう乱戦=中国
押し売りが「人さらい」と誤解され、住民に捕まって街路樹に「逆さ吊り」=中国

【参考】・李克强对近期校园暴力频发作出重要批示(中国語)


社会

Posted by 如月隼人