末端価格3600万円 サイの角の密輸を手助けした空港職員に懲役6年の判決=北京

 北京市メディアの京華時報によると、北京市高等法院(高裁)はこのほど、サイの角を密輸入しようとしたとして、被告3人に最高で懲役11年の判決を言い渡した。うち1人は事件当時空港職員で、密輸の手助けをした。持ち込まれようとしたサイの角は末端価格が226万元(約3600万円)程度という。

 

 事件発生は2015年1月8日。南アフリカでビジネスをしていたと自称する蔡亦蓉被告(58歳・女、上海市出身)は知り合いを通じて閻亜清被告(42歳・女、山西省籍)と面識を得て、サイの角を密輸入する話を持ちかけた。閻被告は北京首都空港の職員だった邢軍軍被告(29歳・男、北京市籍)に密輸の手助けをするよう依頼した。

 

 蔡被告は南ア・ヨハネスブルグ発の旅客機に搭乗し、香港経由で北京首都空港に到着した。空港で邢被告がサイの角を入れた荷物を受け取り、内部関係者用の通路を経由して空港外に持ち出そうとしたが、中身のチェックを受けた際に、サイの角と思われる物を発見された。

 

 中華人民共和国絶滅危惧生物科学委員会が鑑定したところ、荷物の中にあったのは最近まで生きていたサイの角と確認された。約9キログラムあり、末端価格は226万元程度になるという。

 

 3人は起訴され、一審で蔡被告には懲役11年と罰金11万元、閻被告には懲役6年半と罰金6万元、邢被告には懲役6年と罰金6万元が言い渡された。

 

 3人は判決を不服として控訴したが、北京市高等法院はいずれも退け、一審通りの判決を言い渡した。中国は二審制であり、被告3人の刑は確定した。

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◆解説◆
 現在も生息しているサイはクロサイ、白サイ、スマトラサイ、インドサイ、インドサイ、ジャワサイでいずれも絶滅危惧種。ジャワサイはベトナムとラオスの国境地帯にも群れが存在したが密猟により2011年に絶滅し、現在はジャワ島にのみ生息する。(編集担当:如月隼人)

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【参考】・首都机场男员工帮人走私犀牛角(中国語)


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Posted by 如月隼人