中国政府、台湾との交流は「すでに停止」と表明

 中国政府・国務院台湾事務弁公室の安峰山報道官は25日、台湾の蔡英文新政権が、「92共識(92コンセンサス)」を認めないため、台湾との交流を5月20日から停止していると表明した。

 

 蔡政権の発足と前後して、問題にあったのが、東南アジアやアフリカで電話詐欺(振り込め詐欺)を行ったとして、現地当局に身柄を拘束された台湾人の扱いだった。台湾籍でありながら、中国大陸に身柄を移送されるようになった。

 

 台湾側は猛反発したが、中国側は「被害者の多くは中国人だった」、「台湾人はすなわち中国人」などと主張して、中国における取り調べは当然とした。海外で拘束された詐欺グループが中国に移送されることになった背景には、中国側の現地当局に対する強い働きかけがあった。海外における詐欺グループの摘発が相次いだ背景にも、中国側の働きかけがあったと理解するのが自然だ。

 

 6月24日にも、カンボジアとラオスで電話詐欺を行ったとして身柄を拘束された中国人56人と台湾人25人が中国に移送された。

 

 台湾側は、「(台湾海峡の)両岸関係のパイプを通じて、大陸側に抗議した」と表明した。中国側の安報道官は「(蔡政権が発足した)5月20日以降、台湾側が92共識をまだ承認していない。これ(92共識)は1つの中国の原則という共通の政治だ。両岸関係のパイプのメカニズムはすでに停止した」と述べた。

 

 安報道官は、電話詐欺に対する取り締まりについては「被害者の権益を保護することであり、絶対に正しいことであり、両岸の多くの人々が支持している」と述べた。(編集担当:如月隼人)

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【参考】・国台办:打击电信诈骗受到两岸民众支持(中国語)


Posted by 如月隼人