中国海軍の攻撃型原潜がマラッカ海峡を通過

 中国メディアの新浪網は27日、インドネシアでの報道を引用して、攻撃型原子力潜水艦などからなる中国艦隊がマラッカ海峡を通過したと報じた。

  

 マラッカ海峡を通過したのは25日。NATOコードで商級とされる093型原子力潜水艦に属する409艇、ミサイル護衛艦の運城、引き上げ救助船の永興城などからなる艦隊という。

 

 マラッカ海峡は国際海峡とされており、今回の中国海軍艦隊のマラッカ海峡通過は沿岸国のインドネシア、マレーシア、シンガポールに対しても「無害通航」と考えられる。そのため、国際法上は問題のない行為だ。

 

 しかし、インドネシアが領有するナトゥア諸島沖の海洋の権益を巡り、同国と中国の緊張が高まっている。さらに、中国艦隊がマラッカ海峡を通過したとすれば、インド洋に出ることになる。中国とインドは軍事でも政治でも、潜在的な対抗相手だ。中国の原子力潜水艦のインド洋進出が、中印関係に緊張を高める因子として作用するのは間違いない。
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◆解説◆
 原子力潜水艦は攻撃型原子力潜水艦と戦略型原子力潜水艦(戦略ミサイル潜水艦、弾道ミサイル原子力潜水艦)に大別することができる。

 

 攻撃型原子力潜水艦は魚雷などを主兵装として、相手の艦船を攻撃・破壊することが主任務。原子力機関を動力とするが、必ずしも核兵器を用いて攻撃するとは限らない。

 

 戦略型原子力潜水艦は、敵国の本拠地に対する核兵器による攻撃を目的とする。原子力潜水艦特融の長期にわたる潜水が可能という隠密性を生かし、自国が核攻撃を含む重大な攻撃を受けた場合の、報復手段の確保、つまり威嚇による核戦争の抑止手段とみなされることが一般的だ。(編集担当:如月隼人)

 

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【参考】・中国の攻撃型原潜がマラッカ海峡を通過(中国語)