中国発「ロケットニュース」 サターン5型並みの「バカでかいロケットを作るつもりらしい

世界最大のロケットとして知られるのが、米国がアポロ計画のために開発したサターン5型ロケットだ。何しろ京都タワーの131メートルにも近い、高さ110メートルのロケットが、宇宙を目指して「ブッ飛ぶ」のだ。中国の専門家が、このサターン5型とほぼ同じ大きさのロケットを開発することを検討しているらしい。

発言したのは、中国での技術界の「大御所」で組織される中国工程院の龍楽豪院士。中国運載載火箭技研究院など多くの研究機関が共催して8月26日から27日まで行ったフォーラムで、「わが国は将来、任務遂行のため直径10メートル、打ち上げ時重量が3000トンの重量型打ち上げロケットを開発する」と“ぶち上げ”た。

出席した多くの専門家が賛同し、素材や成型技術、溶接などの専門家が意見の交換を行ったという。その他の専門家も、超大型ロケットの開発を必要とする意見を披露し、産学協力の体制や技術面で克服せねばならない問題などについて話し合ったという。

これまで開発に成功した世界最大のロケットは、米国が1960年代から70年代にかけて、アポロ計画に投入したサターン5型ロケットだった。同ロケットは直径10メートル(ブースター=補助ロケットを除く)で、打ち上げ時の総重量は約2700トン。全長は葯110メートルだった。

中国人専門家が開発を考えている「巨大ロケット」の全長は伝えられていないが、通天閣の「100メートル」より高く、京都タワーの131メートルに迫る高さのロケットを開発するつもりらしい。

サターン5型は、実験段階の打ち上げで2・3断面エンジンに不具合が出たことはあったが、無人・有人の搭載物の軌道投入にはすべて成功している。史上類を見ない巨大ロケットでありながら、信頼性が極めて高かったと評価できる。まさに米国の「底力」が生み出したロケットだった。

 

ただし、サターン5型の開発・投入を含めてポロ計画に対しては、「あまりにも費用がかかりすぎる」との声が高まり、当初20号まで計画されていたアポロ計画は、17号で打ち切られることになった。

米国はその後、ベトナム戦争の失敗などもあり「経済力と技術力でごり押しする」戦略が使えなくなっていった。(編集担当:如月隼人)


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Posted by 如月隼人