全人代、議員の半数近くが「カネで議席買った」として除籍 中国で前代未聞の事態=遼寧省

中国全国人民代表大会常務委員会は13日、遼寧省選出の代表(議員)102人のうちの45人を「金銭またはその他の財物で議席を手に入れた」との理由で、資格剥奪の処分にすることを決めた。中華人民共和国が成立して以来、前代未聞の事態だ。

中国では国、さらに省や市などの地方に「人民代表大会」と呼ばれる議会が存在する。実際には共産党の決定を追認する機能しか果たしていないが、「議員」ともなれば社会においてかなりの影響力を持つ立場であることに違いはない。

国会に相当する「全国人民代表大会」は、人口を加味して人数が振り分けられた省・中央直轄市・民族自治区選出の代表と、軍選出の代表で構成されている。2013年初頭に発表された第12期全国人民代表大会の議員のうち、遼寧省代表は102人だった。半数近い45人が、「カネ絡みの選挙違反」で失職した。

省の全国人民代表大会を選出するのは省・直轄市・自治区の人民代表大会だ。全国、あるいは地方の大会で、実質的な活動を担うのは、代表大会の「幹部組織」である常務委員会だが、遼寧省人民代表大会の常務委員会では、議員62人中の38人が動揺の理由で資格をはく奪された。

そのため、同省常務委員は規定により開催が不能になった。遼寧省でも全人代でも、臨時措置のための方策づくりが急がれているという。
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◆解説◆
遼寧省選出の議員の「大量解雇」が、習近平政権が強力に進める綱紀粛正の一環であることは間違いない。問題は、議員選出における「腐敗問題」が、遼寧省に限ったことっとは考えにくいことだ。今後、中国各地で同様の事態が進む可能性もある。(編集担当:如月隼人)