台湾で神様になった旧日本海軍パイロットが「里帰り」、明日は大阪でお見送りの催し

大阪の住吉大社神殿前で27日午後3時半から、第二次世界大戦中の戦死した旧日本海軍パイロットで、台湾で地域の守護神としてあがめられている旧日本海軍パイロットの神像のお見送りが行われる。

台南市で「飛虎将軍」としてあがめられているのは、旧日本海軍パイロットの杉浦茂峰氏。杉浦氏は1944年10月の台湾沖航空戦の際に零式艦上戦闘機に搭乗して出撃したが、台南上空で撃墜され、戦死した。21歳だった。杉浦氏は被弾しつつも、機が集落から離れた場所に落ちることが確実となるまで操縦してから脱出したが、米軍機の機銃射撃を浴びて戦死したとされる。

戦後になり、墜落地点の付近で、日本軍の若い海軍士官が枕元に立っていたとの夢を見たとの人が、数人現れた。養殖池付近で、白い帽子をかぶり、白い服を来て歩いていた人がいたと言う人も出た(白帽・白服は日本海軍の夏衣でもある)。

人々は、最後まで住民を巻き込むことを回避して殉職した杉浦氏に、改めて感動した。そして、杉浦氏が安住の地を求めていると考えるようになった。

1971年になり、杉浦氏を祭るために廟が建設された。現在は管理人が毎日、たばこに点火して神像と写真にたばこを指せ「君が代」と「海ゆかば」の歌をささげる。

2016年になって「里帰り」が実現したのは、、廟を尋ねた日本人の夢枕に杉浦氏が立って、ふるさとの水戸に帰りたいと告げたという話があったのがきっかけとされる。廟が所属する寺院「海尾朝皇宮」の管理委員会が占いで主神の「意志」を確認したところ、その通りだとの結果が出たという。

水戸市では22日午前、同市の護国神社で慰霊祭が行われた。慰霊祭には高橋靖水戸市長も出席した。午後には水戸芸術館から杉浦氏の生家近くまで、神像を乗せた神輿(みこし)の練り歩きが行われた。

「里帰り」のために来日した管理委員会の呉進池主任委員は、「協力してくれた水戸の人たちに感謝している。今後も水戸と台湾の交流を続けたい」と述べたという。

台湾メディアも「飛虎将軍の里帰り」を伝えた。写真は自由時報が伝えた関連記事が掲載した写真。

「飛虎将軍の里帰り」については、作家の片倉佳史氏のフェイスブックなどが詳しい。

 

【関連】
リオ・パラリンピックで中国が台湾に圧力「国章を使うな」、台湾はそっくりの「国民党マーク」を使用
台湾・故宮南院がジャッキー・チェン寄贈の円明園・十二獣首銅像のレプリカ撤去へ