高速道路で小学校スクールバスが突然の炎上 車内には低学年の生徒、恐怖で動けなくなる子も

広東省広州市で27日午後3時ごろ、高速道路を走行中のスクールバスが、突然炎上した。車内には低学年の生徒46人がいた。ただちに停車したが、驚きと恐怖で泣きじゃくり、動けなくなる生徒もいた。中国中央テレビなどが伝えた。

バスの近くに小型車が急停車した。若い男性3人が飛び降りて燃えるバスに駆け寄った。バスは車底から炎を噴き出していた。運転手が消火器を使って火を懸命に消そうとしていたが、火勢が衰えるように見えなかった。

若い男性3人は、移動中の消防士だった。寧華建さんは自分らの車から持ってきた消火器を使って、バス運転手とともに消火を始めた。羅俊林さんは、後方に向かい、やってくる自動車を誘導して、二重事故を防ぐことに努めた。そして殷子輝さんがが、バス車内に飛び込んだ。

車内には多くの子どもがいた。女性教師もいたが、生徒らを外に避難させられないでいた。多くの子が驚きと恐怖で泣きじゃくり、動けないでいたという。殷さんはしっかりとした声で、告げた。「みんな、慌てることはないぞ。まず、手で口と鼻を抑えるんだ。そして、ひとりひとり順序よく、ドアのところまでくるんだ。おじさんは、ドアのところでみんなを受けとめてあげるからな」。

生徒はそれで、動き出した。殷さんの指示に従って女性教師が車外に出るステップの上で生徒を抱き、殷さんに渡した。殷さんは生徒を受け取り、同じく抱いて車外に出した。殷さんは、ステップのところで再び動作が鈍くなる子がいるかもしれないと考え、女性教師と連携して生徒を抱きかかえて降ろした方が、少しでも早く車外に出せると計算したという。

車内にいた人がすべて脱出した後、殷さんは改めて車内に入り、後部座席から前部までのすべてを確認した。「とにかく、避難に漏れがないか確認する必要があると思いました。意識を失って倒れている子がいないかどうかと思いました。漏れがあってはいけませんから」という。

生徒らが下に降りると、羅さんが戻ってきて、生徒が道路脇を通って、バスから離れるように誘導した。興奮のあまり、道路の中央部に出てしまうと、極めて危険だからだ。

そのころまでには、バスの後方にあえて停車して、自分の車を「三角表示板」替わりにして、しかも後続車に注意を呼びかけるドライバーがいたので、羅さんもバスのところまで戻ってくることができた。

羅さんによると、車内に火が回っていなかったこともあり、パニック状態の混乱が発生していなかったことも幸いした。前方200メートルの場所には料金所があるので、消防士や教師は生徒を歩いて料金所まで移動させた。料金所職員も、ただちに生徒らを安全は場所に誘導した。

消防士3人が移動していたのは、勤務する消防署とは別の場所で行われる資格認定の試験に参加するためだった。通報を受けて消防車がやってくるのを待ち、消防士3人は試験会場に向かった。

同車両火災で死傷者は出なかった。(編集担当:如月隼人)

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Posted by 如月隼人