観光地に「ガラス張りトイレ」が出現、入ってみるものの「使用」する人は現れず=湖南

豊かな自然が残るとして評価される湖南省の石燕湖近くに29日「ガラス張りのトイレ」が出現した。好奇心に駆られた観光客が中に入ってはみるものの、「使用」する人はいないようだという。中国新聞社などが報じた。

 

トイレの「個室」の壁はすりガラスだ。中の様子がはっきり見えるだけでないが、「挙動の一部始終」はまるわかりだ。男性が小用を足すトイレの壁もガラスで、大自然の光景を満喫しながら使用することができる。

トイレ全体は「高床式」になっており、床の下からトイレに入ってきた人を「鑑賞」することも可能だ。

好奇心に駆られて入ってみる観光客も多いが、実際に「使用」する人はまだ出ていないようだという。

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◆解説◆
今ではずいぶん少なくなってしまったが、中国ではかつて、大都市でも「個室のない公衆便所」が多くあった。便器と横の便器の間に人の腰程度までの高さの仕切りがあるのはよい方で、「床にやや縦長の長方形の穴が並んでいるだけ」という場所も珍しくなかった。

その一方で、「開放的」であるだけに、男性用・女性用に分かれているのは常識だった。日本では鉄道ローカル線の駅などで、「個室と男性の小便用便器はあるが、男女兼用」というトイレをしばしば見かけたが、使った中国人は「考えられないほど野蛮」と驚いていた。

また中国人は、日本の銭湯の番台を見て驚くことが少なくない。番台に登るのは男性か女性のどちらかで、いずれにしろ異性の脱衣所を眺め渡すことになるからだ。

普段は人目にさらさない体の部分を露出させることは、羞恥心の問題に必然的にかかわってくる。羞恥心の問題は、各社会の「歴史的文化」と結びつくだけに、他国や他民族の習慣や考え方を自らの尺度だけで、単純に断じるわけにはいかない場合も出てくる。

ただし、石燕湖湖畔に「ガラス張りトイレ」を作った真意は不明。単なる話題づくりのためだった可能性もある。(編集担当:如月隼人)

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Posted by 如月隼人