全国で「健全に発展」と言える都市は1割以下・・・中国国立シンクタンクが発表

中国メディアの京華時報によると、中国の国立シンクタンクである中国社会科学院は9月30日、北京市内で「都市青書:中国城市発展報告(都市発展報告)」の発表会を行った。全国288の地級市(解説参照)を「健全な発展」との面で調査・評価したところ、「健全」と評価できるのは28都市にとどまったという。

経済、文化、社会、環境、管理の5項目を評価した。総合的に「健全に発展している」と評価できたのは28市だった。

「健全に発展」と評価された地級市が複数ある省級行政区画は広東省(4市)、山東省(同)、江蘇省(3市)浙江省(同)、湖南省(同)、福建省(同)だった。黒龍江省、陝西省、雲南省、寧夏回族自治区では1市が「健全に発展」と評価された。上海市は地級市ではなく中央直轄市だが、「健全」と評価された。

中国には31の省級行政区画があるが、20の省級行政区画では「健全に発展している都市が存在しない」と評価されたことになる。

同報告は、都市管理のレベルが低かった都市が多かったと指摘。経済面では上位50位に入る都市でも、都市管理の健全さでは中位に及ばない都市が半数近くあったという。

なお、中国には現在、293カ所の地級市と4カ所の中央直轄市がある。同報告が調査の対象を288都市にとどめた理由は不明。なお、288都市から28都市を除いた260都市は一律に、「亜健康(準健全)」と評価した。

同報告が「健全に発展」と評価した都市は、以下の通り:
深セン(広東省)、上海、仏山(広東省)、蘇州(江蘇省)、杭州(浙江省)、寧波(ニンポー、浙江省)、広州(広東省)、長沙(湖南省)、紹興(浙江省)、東営(山東省)、無錫(江蘇省)、厦門(アモイ、福建省)、鎮江(江蘇省)、中山(広東省)、温州(浙江省)、揚州(江蘇省)、龍岩(福建省)、岳陽(湖南省)、福州(福建省)、浜州(山東省)、湘潭(湖南省)、大慶(黒龍江省)、西安(陝西省)、昆明(雲南省)、株洲(湖南省)、濰坊(山東省)、泰安(山東省)、銀川(寧夏回族自治区)

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◆解説◆
中国の地方行政区画は、国のすぐ下に「省級行政区画」があり、さらに「地級行政区画」、「県級区画」と細分されていく。「市」の場合には省級行政区画である「中央直轄市」以外に「地級市」、「県級市」がある。例えば福建省・福清市の場合、「地級」である福州市に属する県級市だ。

地級行政区画の大部分は「市」だが、少数民族の居住地は「自治州」とされる場合がある。また、面積は広大だが、人口が少ない場合には「地区」と呼ばれる「地級行政区画」が設けられている。(チベット自治区、新疆ウイグル自治区、黒龍江省)。内モンゴルの地級行政区画には、伝統的な行政区分である「アイマク(中国語では『盟』)」が3カ所残されている(アルシャー、シリンゴル、ヒンガン)。
(編集担当:如月隼人)

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