原発関係者よ、納得がいかないぞお!

本日は、東京国立近代美術館というところに行こうと思い、外出しました。


「岡本太郎展」。いや、“爆発つながり”というわけではない。前から気になっていた芸術家です。私の知り合いの芸術関係者は、あまり高く評価していなかった。私も、よさがよく分からない。ただ、岡本太郎の作品というのは、目を引くんですよね。前に、箱根にある彫刻の森美術館というところに行った時にも、たくさんある作品の中で、真っ先に気になった作品があった。近寄ってみたら、岡本太郎作でした。


ということで出かけたのですが、大失敗。長蛇の列。あきらめました。混雑した会場では、作品とじっくりと向かい合うことはできませんからね。単に「見た」という作業をこなすだけです。


本日は岡本太郎展の最終日だった。しくじった。考えてみればあたりまえ。会期はかなり長かったのだから、もっと前に行けばよかった。この手の失敗、何回も繰り返している。われながら、学習能力がない。


そこで、近くにある科学技術館に行くことにしました。科学技術館ができのはたしか1964年ですから、ずいぶん古い施設です。子どものころ、親に連れられて行ったことが、何度もある。大人になっても、時々行く。実は、博物館めぐりは、私の趣味のひとつみたいなもんです。


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科学技術館に行ったのは2年ぶりかなあ。これでも一応は理系の出身なので、「まったく知らなかった」という内容の展示は、あんまりない。でも、切り口や説明の方法なんかで、「なるほどなあ」と思うことは多い。自分が誤解していたことに気づくことも、よくある。


この科学技術館は、企業や団体が協賛・協力している。要するにスポンサーということでしょうかね。そして、各企業や団体に関連した展示室があるというわけです。科学技術館に向って歩きはじめてから気づいたのですが、原子力発電を紹介する展示室があったはずだ。特に、放射性廃棄物を地層中に深く埋めてしまうという処分法を宣伝していたはずだ。「今、どうなっているのだろう」との好奇心が頭をもたげました。


さて、入館してお目当ての展示室にいくと、閉鎖されていた。そして、シャッターに貼り紙。「諸般の事情」により、展示を見合わせていると書かれていた。閉鎖されていることは、なかば予想していましたが、その理由は「諸般の事情」ときたかあ。


納得がいかないなあ。放射性廃棄物の地層処分については、安全性を疑問視する人も多い。今は、そのことには触れません。しかし、地層処分を推進してきた人や組織は「最も合理的な方法だ。安全性も問題ない」と信じて主張してきたはずです。仮に、展示を取りやめるなら、「内容に問題がある可能性がある」あるいは「展示内容を再確認する必要が生じたため」など、はっきりと表示すべきではないでしょうか。


「諸般の事情」という理由では、「今はヤバい。とりあえず、批判の嵐が過ぎるまで人目に触れないようにしておけ」と判断したとしか思えない。原発事故がひどいことになっている今だからこそ、「原子力発電は必要」と推進する立場の人は、放射性廃棄物の地層処分をはじめ、考え方を明確に示す責務があると思います。


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ちなみに、東京電力が運営する展示施設「電力館」も閉鎖中です。こちらは2010年に全面改装のためにいったん閉館しました。3月20日に再開する予定でしたが、同月11日の地震発生を受け延期。開館予定は発表されていません。